ミヤマキリシマ鑑賞?(坊がつるテント泊予行練習・テント設営編)5/31~6/3

6/1 天気予報通り、朝から雨が…

彼女達はテント泊自体全くの初めてとのこと。オートキャンプの経験も無し。

予報では今日と明日は2日とも雨模様で、坊がつるでのテント泊となると

考えてしまします。

オートキャンプだと大きなタープを張って、雨でも少しは快適に過ごせますが

坊がつるだとテントの中で過ごすことになります。

一応、リビングにピルツ7を持って行く予定でしたが、彼女達は「満天の星空を

観たい!」ことが今回の目的でしたので、終日の雨では魅力も失せてしまいます。

 

以前、スキーをしてた頃、スキーを始めたいと云う友人を連れて行ってました。

その日が快晴や曇りだったりの時に連れって行った友人は、その後も続けましたが

吹雪や雨に遭った友人達はその後スキーに行くことは、ほぼありませんでした。

 

物事にはプラス要素とマイナス要素があり、マイナス要素が強ければ強いほど

嫌になってしまいます。以前、坊がつるでこんなことがありました。

 

若い男女のカップルが真新しいテント(エアライズ1)を各々張ってました。

見るからに初めてのテント泊のようです。張り終えた時に大粒の雨が

降り出し雷も尋常ではありません。私達はこのままテントに居ると危険と

判断しレインウェアーに着替え避難小屋に避難しました。

その後1時間30分以上雷と大粒の雨は続き、2時間ちょっと経ったころ雨も

上がったので、テント場へ戻ると若い男女が黙々とテントを片付けていました。

 

私達の隣のテントの方に “何かあったのですか?”とお聞きすると、雨の間

炊事棟へ避難しててテントに戻った時に女の子が「もう嫌!」って言って

テントを片付けだしたとのことでした。

これはあくまでも私の推測ですが、凄い雷に1時間以上も怖い思いをして

テントに戻るとテントの中が浸水してたのではないかと。

 

特集の【坊がつるの異常気象】にて書きましたが、妻が『ウォーターベッド

みたい』と言ったその時の出来事です。

坊がつるは湿地帯ですので、直ぐに水かさが増します。避難する時私達の

テントの周りも5cm以上の水溜りとなってました。靴の中に水が入るのでは?

テントにも入り口から浸水するのでは?と思ったほどです。

 

坊がつるも場所によっては10cm以上の水溜りとなってましたので、テントに

浸水したのでは?と思われます。テントの入り口のファスナーを閉めていれば

少しの浸水で済んだのかもですが、ここからも推測ですが、慌ててテントを

飛び出したので、入り口は閉めずにレインフライだけ閉じてたのではないかと。

 

時間も18時を過ぎてましたので、下山したのか法華院温泉山荘に泊ったのかは

不明ですが、後日またテント泊を続けた可能性は???

雨上がりの坊がつるは青空に戻り、綺麗な夕焼けそして満天の星空が見れました。

もしも、被害が少なくて滞在していればプラス要素が多くなり、雷・大雨も

後の笑い話となり、再び坊がつるへテント泊に行こう!となったのではと

思います。

前置きが長くなりました。

待ち合わせの『高原の里』に8時前に彼女達が来ました。

事前の打ち合わせで雨の場合、翌日の予報も考慮して、キャンプ場での

坊がつる予行練習に変更するかも?と伝えていました。

 

私達と彼女達6人で協議した結果、ここ高原の里で坊がつる予行練習を

することになりました。

私の大型のリビングテント(3.5×7m)内にテントを張って過ごすことに

しました。折角だから私達のトレーラーでお茶でもとしてきたらと妻と

彼女達はトレーラーに。

 

私は高原の里のオーナーさんと色々とお話をしてましたら、オーナーさんから

「私のトレーラーを持って来ましょうか?良かったら使ってもらっても?」と。

気持ちの良いオーナーさんの申し出でしたが丁寧にお断りして、トレーラーに

行くと彼女達がトレーラーに感動し「こんなのに泊ってみたいなぁ」と。

オーナーさんの言葉に甘えさせていただくことになりました。

 

オーナーさんとは、ここのキャンプ場が出来た頃からのお付き合いで

トレーラー仲間でもあり、私の仕事の大事なお客様です。

オーナーさんご夫婦はとても気さくな方で、とても良い方です。

お人柄で近隣のキャンプ場はガラ空きでも満員御礼のキャンプ場です。

私達もオープン以来100泊以上はお世話になってます。

 

就寝はトレーラーでも、坊がつるの予行練習は決行します。

まずはテントを張ります。

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テントを設置場所を決め、石等の異物を

取り除きます。

張った後では取り除くのは厄介です。

雪中テント泊では雪を平らに整地します。

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グランドシートを広げ、風上側の2ヶ所を

ペグで仮止めします。

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一度、グランドシートに寝転がって

再度、寝心地をチェックします。

これは絶対に実行して下さい。

寝る場所に小石や窪み、岩等が

少しでも出てると熟睡出来ません。

10㎝ずらせば良かったのに

なんて事にならないように!

 

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テント本体の入り口を風下側にして

仮止めのペグに引っかけます。

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スリーブにポールを通します。

この時、ポールを引っ張るとポールが

途中で抜けてしまいますので、押すことが

基本です。

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ポールの先端をグロメットに差し込みます。

立ち上げの時に外れやすいので、少し

テンションが掛かる位押した方が良いです。

アライテントは袋状になってますので

この作業は必要ありません。

 

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2つのポールを差し込み、1つのポールから

押し込んでいきます。

二人で立ち上げる場合は、2つのポールを

同時に押し込んでいくとスムーズに立ち

上がります。

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グロメットヘ入れる時に力が要りますが

要領は片手でテントの角の部分を持ち

引き寄せるようにすると、少しの力で

ポールの先端をグロメットヘ固定出来ます。

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四隅をペグで固定します。

この時にテント本体の床面をピンと張った

状態で固定します。

手で押し込んでいきますが、押し込むことが

無理な場合、比較的地面が柔らかい場合は

足で押し込み、硬い地面の場合は木の棒や

石等で打ち込みます。

足で踏む場合はある程度打ち込んでないと

ペグが曲がってしまいます。要注意です。 

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フライシートを取り付けます。

この時、少し雨が降ってましたので

手早く作業します。

テント本体に雨粒が付いてますので

こちらもテント本体を数回揺さぶって

雨粒を取り除いておきます。

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フライシートの四隅を固定して、張り綱を

張り、フライシートの入り口、そして各辺の

中央にあるゴムロープにテンションを掛け

テント本体とフライシートに隙間が出来る

ように取り付けます。フライとテントが

引っ付くと結露した時に、テント内に雨漏れ

してしまいます。

全てのペグはテントに対して約30度外側に

傾けて打ち込みます。

設営されたテントに入ってみます。

「わぁ~、思ったより広~い!」「素敵~!」とテント内から歓声が

聞こえてきます。今回お貸ししたテントはステラリッジテント4型

3~4人用です。4人で使っていただく予定でしたので、荷物は無理かも?と

思い、ピルツ7を荷物置きとリビング用に持って行くことにしてました。

 

雨音を聞きながら女子会の始まりです。

テント内から笑い声や、おしゃべりが聞こえてきます。楽しそうです。

私も一緒に入りたいですが、そこは真摯で秩序ある大人ですので…

マットとシュラフを持ち込み、お昼寝タイム???

 

張ったテントは畳まなければなりません。

3日まで滞在予定でしたので、晴れて乾いて畳むことにしてテント設営

講習会は立てた状態で終わりました。

 

畳むのは、設営の逆の順序で行いますが、注意点だけお伝えします。

最後まで風上のペグは1本だけ残しておくこと。

急に突風が吹いたら、いとも簡単にテントは宙に舞い上がり飛ばされます。

 

残りの1本のペグからテント本体を外して、両手で抱え上げる形で

逆さまにして、入り口からテント内のゴミを取り除きます。

ゴミを取り除いて、外したペグに引っかけて置きます。

 

でも、これを女性の方がやっているのは見たことはありません。

どんなに綺麗な女性でも、テントを持ち上げ振るってる姿をみたら

幻滅してしまいそうです。ですので女性はテント内にいる時にタオル等で

ゴミを集め、エントランスから掃き出す方がスマートだと思います。

 

ペグを抜く際は回しながら引き抜くとペグに泥や汚れが付きにくいです。

冬場は地面とペグが凍り付いて抜けないことが多々あります。

一度、凍り付いた部分を開放してやれば、簡単に抜けます。

以前、ブログに書き込みましたが、1cm程叩き込めば良い訳です。

【引いても駄目なら、押してみな】のことわざ通りです。

 

片付ける時も、ポールは引くのではなく、押すことを基本として下さい。

もちろん、先端がスリーブに入ってしまうと押せませんので、そこから

引いていくと抵抗が少ないので、ポールは外れることなく抜けます。

 

雨に濡れたフライシートやテントは、両手で持ってパンパンと上下に

振り水気を取り除き、畳んでビニール袋に入れてパッキングします。

私は何時も70Lのビニール袋を2つザックに入れてます。

濡れたものを入れたり、テントの前室に置いた靴を包んだりと

何かと重宝します。

 

どうして2枚を持って行くのか、靴を包む時は妻と私の2足ですので

2枚必要ですし、包んだビニール袋内部は靴の泥で汚れてしまいます。

収容する時に1枚を裏返して汚れていない外側を内側にしてテントや

濡れたものを入れます。そしてもう1枚の袋に入れれば汚れてる側が

収容物とザックに当たることはありません。

その上、ビニール袋が2重になりザック内が濡れることはありません。 

 

濡れてなくても、テントは必ず帰宅したら早く立てて十分に

乾かします。濡れていないと思ってもわずかな湿気が残ってると

カビが繁殖してしまいます。立てなくても物干しなどに干しても

構いませんが、テントは紫外線に弱いので日中の炎天下に長時間

放置しておくのは避けたほうが良いでしょう。陰干しが望ましいです。

 

昼食の時間になりましたので、今回、夢の大吊橋近くの『高原ショップ』

へ注文していたお弁当を皆でいただきます。

食事後はザックへのパッキング講習会です。ザックへの詰め込み方や

約13㎏の重さになったザックを背負って重さを体験したり、各ベルトの

調整の仕方等を学んでいただきます。

私流ですが、重いザックは腰で7~8割、肩で2~3割の重量配分です。

 

きちんとザックの調整が出来れば、荷物の重さはそんなに感じません。

私の場合、18㎏までだとそんなに神経質になりませんが、それ以上の

場合はきちんと調整・重量配分が出来ていないと腰が痛くなったり

肩が痛くなったりします。もちろん一度調整して後は歩きながら

微調整します。

30㎏前後の重さでも調整が完璧だと、肩や腰に痛みが出ることなく担げます。

確かに30㎏は凄く重いですけど… 

 

16時に温泉に行くことにして、自由時間です。

まるで小学生の野外教室のような感じですが、それはそれで楽しいです。

彼女達は付近の探索へ車で出掛けて行きました。

私と妻は暫しの休憩、トレーラーでお昼寝をします。依然雨は降り続いてます。

 

16時に温泉で待ち合せの電話が入り「山を望みながら温泉に入りたい」との

彼女達の要望で星生温泉に行くことに。

この時、私達は愛車のパジェロではなくミニ ONE 7で星生温泉へ。

何故ミニ ONE 7で行ったのかは後のブログに…(^^)v

画像をクリックで拡大します 6月3日に撮影
画像をクリックで拡大します 6月3日に撮影

温泉に入りサッパリして、キャンプ場へ戻るとオーナーさんがトレーラーを

牽いて来られてました。彼女達をトレーラーに案内して使い方を簡単に

説明します。「わぁ~凄い!ホテルみたい!」「こんな経験普通出来ないよね」

と今日一番の歓声が上がります。

17時30分から食事の準備ですので、それまでトレーラーで寛いでもらいます。

 

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コメント: 2
  • #1

    もび (金曜日, 07 6月 2013 22:43)

    を~ホントにウラワカキ女性の写真が~wwwww
    む~仕事や倅はぶっちぎって行けばよかったかな?ww
    確かにテントは......分かっているつもりですが......
    実際 かなり自己流になってますね~
    張線なんかしばらくしてないや^^;
    今年はミヤマキリシマは写真で見ることになりそうなので~
    次も期待ですね!^^/

  • #2

    okadol (土曜日, 08 6月 2013 06:50)

    もびさん、是非にご一緒したかったのですが、雨で延期となりました。
    次回は9月を予定しましたので、その時は坊がつるで!
    私も天候が安定してると判断した時は、張り綱はしないこともありますよ。
    でも、坊がつるは急に突風が吹きだしたりで摩訶不思議な処です。
    最終章『大戸越編』でミヤマキリシマ満喫です。お楽しみに!(^^)v