平尾台トレッキングイベント 4/14

今日は、平尾台トレッキングイベントです。

皆さんに平尾台を満喫していただきたく、開催しました。

天気も快晴です。急遽待ち合わせ場所を平尾台自然観察センターに変更して

皆さんで茶ヶ床へ向かいます。 

09:00 茶ヶ床駐車場へ着きました。

何時もはルイも一緒なのですが、前回の下見でダニの付着が確認されたので

11月頃までの間の平尾台は自宅でお留守番となります。

 

明日は風が強いと思われますので、ウィンドブレーカー等の風除け衣類を

お持ち下さいと前日にメールでお伝えしてて良かったです。

平尾台は強風が吹き荒れてます。

夕方からの天気の崩れも心配で、ご挨拶時に予定を早め早めで行動して

ショートカットも有り得る事をお伝えします。

 今日のイベントに参加いただいたのは、冬のくじゅうトレッキングで

ご一緒だったKさんとUさん、そしてKさんのお友達のHさん、Uさんの

お友達のUさん、私達夫婦の娘といえる年齢の若い女性の方々です。

私と妻と6名での平尾台トレッキングです。

 

簡単な自己紹介、コースの説明、ストレッチをして 09:15 キス岩を

目指し出発します。10分でキス岩到着。

皆さん平尾台は初めてですのでピナクルのキス岩を見られて「あっ、ほんとに

キスしてる!」と感動されます。

 

キス岩の説明をします。〝このキス岩の前でキスをしたカップルは3億5千万年

離れないとの伝説が在ります。それは平尾台が出来たのが凡そ3億5千年前。

このピナクルはそれからずーと離れなかったからとのことです。離れたくない

彼氏がいらっしゃる方は、このピナクルの前でキスをされると良いかも?です〟

「3億5千万年はねぇ~?」とのご返事が…そう云われてみればそうですよね。

どうしよう!私は妻とキスをしてしまいました。( ゚Д゚)

 

皆さんの笑い声に包まれて、平尾台を楽しくトレッキングします。

次に、直ぐ近くの“根性の木”に案内します。根性の木はピナクルの穴から

たくましく生えてる樹木です。幹の太さは20㎝程あります。夏には青々と

緑の葉を茂らせます。

〝星 飛馬は、この木に触れて根性を高めたと云われてます〟

「テレビでそんなシーンがあったんですか?」 (・・?

〝本気にされると…単なるおやじジョークです。ハイ〟^^;

 

羊群原の間を縫って、大平山へ向かいますが、大平山への分岐(往復10分)

の所で大平山頂上はパスすることに。

途中、風を防げ、平尾台を眺望できる所で、コースを指差しで順を追って

説明します。そして平尾台の生い立ちを話します。

 

〝平尾台はカルスト台地と云われますよね。有名なカルスト地形はここ平尾台と

山口の秋吉台、四国カルストがあります。どれも数億年前赤道付近のサンゴ礁

でした。

 

何億年掛けてプレートが動いて、現在のこの場所に移動した訳です。でも平尾台と

秋吉台、四国の石灰石は違いがあります。平尾台の石灰石は丸く、秋吉台と四国の

石灰石は尖ってます。それは火山の影響を受けたのが平尾台だからです。

 

移動する時に地に埋もれ、高温のマグマで焼かれたので、大理石化(結晶石灰石)

されてしまったからです。大理石化されるとポロポロと崩れ易くなり、酸性の雨や

風化によって丸いピナクルになった訳です。

 

秋吉台の石灰石には化石が見られます。平尾台の石灰石は化石が見られません。

高温の熱で化石が全て焼かれてしまったからです。

同じ石灰石でも火山の影響を受けたか、受けなかったで違うと云う事ですね〟

四方台へアップダウンをくり返し、羊群原の防火帯登山道を進みます。

大平山と四方台の鞍部で休憩です。

 

〝直ぐ横の窪んだ所をドリーネと云います。このドリーネは石灰石が雨水で

融けて出来ました。ドリーネの下には石灰洞が出来、地下に川が流れたりします。

この地下川は海や川に流れ込む事はありません。カルスト地形の不思議です。

石灰洞を鍾乳洞と云います。平尾台では千仏鍾乳洞、目白洞、牡鹿洞等の

神秘な鍾乳洞がありますので、洞窟探検もお勧めですよ〟

 

この先が平尾台一番の急な登りです。 呼吸が整ったところで、急登へ。

強風で手を広げれば、そのまま四方台まで飛ばされそうな感じです。 

10分で四方台へ到着。貫山への登りを控えてますので、ここで20分間の

休憩を取ります。

 

前日に凍らせていたパイナップルを皆さんに食べていただきます。

「冷たくて美味しいぃ~!」皆さんに喜んでいただき、嬉しい限りです。

四方台からは眼下に周防灘の海を望みながらの山歩きですが、今日は視界が

悪く空と海の境目が分かりません。視界の良い時は四国、由布山や九重連山も

望めるのですが…

休憩を終え11:00 貫山へ。11:20 貫山山頂に到着です。

貫山の海側に座れば強風を避けれるので、少し早いですが昼食タイムにします。 

各々美味しそうな昼食をお喋りしながらいただきます。楽しいひと時を過ごし

12:10 中峠へ向かいます。岩山の横を通り、平尾台のメジャールートを

降りて行きます。

 

途中の休憩で、登山靴の靴紐の締め方・結び方の講習会となりました。

詳しくは次回の特集で書きたいと思います。

 

四方台先の稜線はかなりの強風です。これほどの強風は九重連山の稲星山

そして坊がつるでの経験依頼です。

途中に翁草が40株ほど群生してました。2週間前はこの場所では

確認出来なかったので、その後開花したと思われます。

 

強風の中、翁草観賞をします。写真やビデオを撮るのに座り込むと、立つ

ことが出来ないくらいの強風です。

 

〝翁草の翁は歴史民俗用語で❝年を取った男性❞つまりお爺さんの意味です。

翁草の雌しべに種子が付いた白い綿毛が、白髪の老人のようである容姿から

翁草と名づけられたとのことです。

 

花弁に見える紫の部分は萼片(がくへん)です。翁草には花弁はありません。

プロトアネモニン・ラナンクリンなどを含む有毒植物です。植物体から分泌

される汁液に触れれば皮膚炎を引き起こすこともあり、触らずに観賞だけに

しましょう〟

 

この強風での周防台から天狗岩まで稜線歩きは危険です。更に強風が吹き

荒れてるのは確実です。帰宅後平尾台自然の郷の24時間観測データの確認で

平尾台自然の郷で9時から16時間の瞬間最大平均風速が15m/sでしたので

稜線では20m/sを超えてたに違いありません。

 

若い女性達はこの風を楽しまれてました。風に向かって、手を広げた方を

支え、タイタニックの映画のワンシーンを再現したり、4人で風に向かって

手を繋ぎスカイダイビングをしてるかのように、風と戯れてます。

私達夫婦では思いも付かない行動です。逆境を楽しむ!若いって素晴らしい!

 

鬼の兵古干の説明をします。〝先に説明しましたが、平尾台が火山と関係して

出来たことの証明が鬼の兵古干です。石灰岩の上に貫入火成岩が乗ってます。

火成岩とは簡単に云うとマグマが固まったものです〟

 

13:05 中峠到着。周防台からの稜線は更に強風が吹き荒れているのが

目視で分かります。この後のトレッキングは危険と判断し取り止めました。

翁草大群生の処へは案内できませんでしたが、途中に群生してたので

今日のメインの翁草観賞は達成できました。

 

花崗岩のライオン岩へ案内します。

〝花崗岩もマグマが固まって出来たものです。平尾台では花崗岩の鬼の唐手岩が

有名です。中峠より茶ヶ床からのアスファルトの道を更に進むと、左に広谷湿原が

あり、その先に鬼の唐手岩があります。ロッククライミングの練習に使われる

そうです。

 

平尾台の不思議のひとつが広谷湿原です。カルスト台地は水はけが良く

湿原が在ること事態とても不思議なことです。

何故湿原が存在するのか。これは火成岩そして火山灰が地層にあるからです。

9万年前に阿蘇の大噴火がありました。これまで阿蘇は4度の大噴火があり

その中でも9万年前の噴火(Aso4)が最大のものでした。その火砕流はここ平尾台

そして山口の一部まで到達するほどの大規模なものでした。その時の火山灰が

火成岩の上の地層に残り、カルスト台地では考えられない湿原が出来たと

思われます〟

ライオン岩へ向かいます。

ライオン岩も花崗岩です。確かにライオンに見えます。

強風の中、記念写真撮影後、茶ヶ床へ下山します。

 

周防台方面へ行けなかったので、周防台、桶ヶ辻と天狗岩の稜線歩きの

説明をします。

 

〝周防台から天狗岩の稜線を下る景観が私と妻は大好きです。

眼下の景色が段々と間近に迫って来て、まるで飛行機が着陸するような

感覚になりますよ。

 

桶ヶ辻はパラグライダーの離着陸場です。山頂を空から眺める景観も

最高でしょうね。パラグライダーは何時でも飛び立てるのではありません。

風向きに左右されます。ここの地形では海から山側へ風が吹いてることが

条件です。今日と反対の風向きですね。

 

山肌に当たった風は山の頂上へと吹き上げます。これが上昇気流と同じ原理で

何時までも飛ぶことも、そして離陸した処へ着陸も可能となるのです。

 

天狗岩も鬼の唐手岩と同様の花崗岩で出来てます。

岩の形が天狗の鼻のように見えるとの事です。確かに大平山方面から見ると

突き出た岩が天狗の鼻の様に見えますが、この花崗岩に白い筋が入ってます。

この筋が天狗の横顔に見えるので、天狗岩と呼ばれたのではないかと私は

思うのですが定かではありません〟 

13:30 茶ヶ床駐車場に到着です。

軽いストレッチを行い、クーラーボックスで冷やしておいたポカリスエット

オレンジジュースを皆さんに飲んでいただきます。

リクエストはオレンジジュースオンリーでした。

 

汗ばんだ身体に冷たい飲み物は最高に美味しいですが、身体が冷えるので

程々にして、天狗岩で催すはずだったコーヒータイムにします。

 

お湯を沸かしてコーヒーを入れます。妻が前日に作ったマドレーヌと

一緒に皆さんと楽しく会話しながらいただきます。

Kさんからのお土産のさが錦もいただき、お腹が満たされます。 

愉快で楽しい会話が続き1時間20分も話し込んでしまいました。 

平尾台トレッキングのイベントを開催して良かったね!と妻と話しながら

帰路に着きました。

 

15:20 帰宅途中のケーキハウス こうのとりに寄って、妻の母から頼まれた

お菓子の詰め合わせを購入します。ここでケーキや焼き菓子と一緒にコーヒーが

無料でいただけ、トレッキング後のお喋りをここでしても良かったねと…

 

コーヒーを飲んでると雨がポツポツと落ちてきました。

後で分かるのですが、16時過ぎから平尾台は雷雨となったようです。

早めに切り上げて正解でした。トレッキング中の雨は仕方ないですが

雷はご免です。このような天候になると予想してましたので、もちろん

雷警報器(ストライク アラート)は持参してました。トレッキング中

40~50㎞圏での警報が2度鳴りました。

参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

私達も楽しくトレッキング出来ました。一つ残念なことはルイが一緒にトレッキング

出来なかったことです。きっと帰ると私達の臭いを嗅いでこう云うと思います。

『僕も若い女性と一緒に平尾台を歩きたかったワン!』と・・・御尤も!?(^^ゞ

今回、お伝えできなかった天狗岩から茶ヶ床への山腹を歩いた場合は

谷の向こうに地の果て、千仏ロック、千仏鍾乳洞があり、三笠台へ

向かうコースもあり、平尾台は茶ヶ床中心に東西南北のトレッキングを

楽しめます。

 

この山腹のコースは今までトレッキングしてきた平尾台とは違った処です。

かぐや姫が居そうな竹林、そして涼しく清々しい杉林を抜けると貝殻山に出ます。

そして目白洞を経て、茶ヶ床駐車場に出ます。

 

平尾台のカルスト台地とは異なった場所に塔ヶ峯があります。

大平山と四方台の鞍部から森林帯へ向かうと塔ヶ峯へ行けます。

仮水晶山と水晶山方面も石灰石の平尾台とは異なった場所です。

 

沢山の見所がありますので、第2回平尾台トレッキングイベントを

秋の花が咲く頃に開催したいと思ってます。 

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コメント: 9
  • #1

    くらどみ (水曜日, 17 4月 2013 15:13)

    ブログ楽しく読ませていただきました(o^^o)平尾台の復習ができました♪♪
    次のテント泊楽しみにしています(^o^)/
    また登山の講義お願いします♪♪

  • #2

    もび (水曜日, 17 4月 2013 19:42)

    いや~楽しいお山だったんですね~
    一度 陸ドルさんのガイドで上ってみたいですね~
    楽しくて疲れが少なそう~^^
    でも......主催者は大変ですよね~
    お疲れ様でした^^/

  • #3

    okadol (水曜日, 17 4月 2013 21:47)

    くらどみさん、さが錦のおみや、ご馳走様でした。m(_ _)m
    講義?滅相もありません。単なるオヤジの講釈で~す。(^^ゞ
    坊がつるテント泊デビュー楽しみですね。

  • #4

    okadol (水曜日, 17 4月 2013 21:55)

    おやじジョークでは、もびさんに敵いません。(^^ゞ
    ほんとに下見と本番と楽しめたお山イベントでした。
    平尾台はお任せ下さい。何時でもご案内させていただきます。
    主催者って云うより、夫婦で楽しませていただいてます。
    秋に〝花探索平尾台トレッキング〟開催します。
    その時も是非に!(^^)v

  • #5

    いっちー (木曜日, 18 4月 2013 13:37)

    こんにちは。平尾台ブログ更新待ってました♪すごい詳細が書かれてて、あの日が鮮明に思い出されました(≧∇≦)楽しかったです。ありがとうございました!!

  • #6

    okadol (木曜日, 18 4月 2013 15:51)

    いっちーさん、更新お待たせしました。(^^ゞ
    風が強すぎて、説明が聞きにくかったと思います。
    若い感覚を、私達夫婦も楽しませていただきました。
    平尾台はお近くですので、ちょっと探索へ行ってみて下さい。
    私達夫婦で宜しければ何時でもご案内しますよ。(^^)v

  • #7

    きたちゃん (月曜日, 29 4月 2013 09:44)

    おはようございます。
    昨日無事に久住より帰ってきました。

    平尾台トレッキングを企画されてたんですね~
    記事見ましたが楽しそうですね~

    平尾台といえばキャンプ場へ行ってみたいと以前から思ってましたが
    トレッキングも兼ねると面白そうですね。
    広島からも無理なく行ける距離ですし・・・
    今度行ってみようかなと思います~(^^)

  • #8

    okadol (月曜日, 29 4月 2013 10:49)

    きたちゃんさん、無事のお帰り何よりです。捻挫も大事に至らなくて良かったです。平尾台トレッキングイベント次回はくじゅうの紅葉が終わった頃に予定してます。その頃の方が平尾台は花探索楽しめます。是非にゴローちゃんも一緒にご一緒しましょう!
    キャンプ場は平尾台自然の郷と茶ヶ床駐車場直ぐの目白洞と2ヶ所あります。
    自然の郷はペット禁止ですので、私達も利用したことはありません。
    我が家でよろしければ、トレーラーに泊まっていただいても構いませんよ。もちろんゴローちゃんも一緒(ワンちゃん用スペースあります)に泊まれます。
    イベント以外でもご案内は何時でも可能ですので、その時は“お問合せ”よりご連絡下さいませ。!(^^)!

  • #9

    dobry sex telefon (土曜日, 18 11月 2017 00:20)

    looping