私の山の師匠が、平尾台を歩かれたことがないとのことで、ご案内させて
いただくことに。
私達の夏場のお山歩は、早朝出発で午前中に下山のスタイルです。
特に平尾台は、くじゅうのように気温が低いわけでもなく、その上日陰が
殆どありません。何時もは暗いうちに登って、山頂で日の出を迎えての下山
パターンなのですが、平尾台の景観を楽しんでいただきたく日の出と同時に
出発することに。
お互い4時頃に自宅を出て、322号線の平尾台入口近くのセブンイレブンで
待ち合わせします。03:50 自宅を出発しセブンイレブンに到着すると
直ぐに師匠ご夫妻も到着。お互いに買い出しをして茶ヶ床へ向かいます。
師匠とは山を始める前から色んなことをご教授いただいていましたが
休みが合わず、先日の「ミヤマキリシマ鑑賞!(大戸越編)」で下山時に
初めてご一緒させていただきました。
05:00 茶ヶ床へ到着。準備を済ませ 05:15 トレッキング開始です。
今日のコースは平尾台トレッキングイベント下見で歩いたコースの周防台
~天狗岩方面を広谷台~鬼の唐手岩~広谷湿原へ変えたコースです。
先日、広谷湿原が野焼の飛び火で焼けて、今年は花が沢山咲いてるとの
情報でしたので、広谷湿原での花探索がメインで行ってみることに。
茶ヶ床からキス岩へ行く場合、98%の方は茶ヶ床よりアスファルト道で中峠へ
向かいキス岩を目指しますが、私は直動の登山道へ行きます。
アスファルト道を歩くより、土の登山道を歩く方が楽なのと、大平山方面へ
向かう場合は最短ルートなので、マイナーな登山道ですがそちらへ向かいます。
メジャーな登山道は草刈りされてますが、流石にマイナーな登山道までは
無理なようです。前回の「平尾台自然の郷キャンプ&早朝トレッキング」
以上の草が腰まで茂っていて登山道すら分からない状態です。
六感で登山道と思われるところを歩きます。数度通った登山道なのですが
『こっちだったかなぁ?』と少し不安になります。途中、ルートを確かめに
私だけ先行します。『間違えありませ~ん!そのまま進んで下さ~い!』と
後続の師匠ご夫婦と妻に大声で知らせます。
05:35 キス岩に到着。藪漕ぎと登山道確認で10分で着くところが20分も
掛かってしまいました。藪漕ぎの途中、紫のキキョウに癒されます。
「これがキス岩!」と師匠ご夫婦も感動されます。このピナクルを初めて
見られた方は自然が作り出した造形に何方も感動されます。
ここからは、メジャーな登山道ですので、しっかりと登山道が確認でき
草刈りもきちんとされてます。
朝露に濡れた腰までの草に太ももより下はびっしょりと濡れてしまいました。
『すみません師匠、藪漕ぎになるとは思ってみませんでした』「大丈夫ですよ
シッカリとスパッツ着けてるから」師匠ご夫婦は心得てスパッツ着用されてました。
それに引き換え、私達は先日の教訓も虚しく未着用です。朝露だけだったので
登山靴の中までは濡れずに済みましたが、私のズボンと妻のCW-Xはびしょ濡れ
です。でも速乾性の衣類は凄いです。その後直ぐに乾きました。
直ぐ側の"根性の木"へ案内します。前回イベントで案内した時は枯れ木でしたが
緑の葉を茂らせてます。「へぇ~、凄いねぇ!。本当に根性者やねぇ」師匠は
護身術の師範です。根性の木より凄い根性の持ち主です。
根性の木よりメジャー登山道に出て左に行くと大平山なのですが、師匠ご夫婦を
案内することで、緊張して登山道を間違えて右に行ってしまいます。
大平山から羊群原の間を縫って歩く絶景の登山道を案内する予定でしたが
四方台下の鞍部へショートカットしてしまいました。
『師匠、すみません。道間違えました』「次回の楽しみと云うことで、それも
良いんじゃない」って言っていただき、ホッとします。
06:00 鞍部に到着。ここが平尾台の一番の急登です。5分休憩し登り始めます。
流石~師匠、息も切らさずに登って行かれます。何時の間にか私達の前を登られて
いました。
06:20 四方台到着。心地よい風が汗ばんだ身体に気持ち良いです。
平尾台の全景が観えますので説明を兼ねて15分ほど休憩します。
凍ったパインを食べていただきます。「冷たくて美味しいねぇ、食後は私が
凍ったミカンをご馳走しますよ」『ありがとうございます。楽しみです』
流石~師匠!暑い時季の山登り心得ていらっしゃいます。
今日は視界良好です。今までの平尾台で最高レベルです。
九重連山、鶴見岳・由布岳、そして四国の石鎚山まで、直ぐ其処にあるように
綺麗に観えます。冬季で空気が澄み切った時は数度望めたことはありましたが
それ以上です。
師匠に平尾台での恥ずかしいエピソードを聴いていただきます。
『あれが岩山ですが、岩山には思い出がありまして…』
山登りを初めての冬に寒いからとアンダータイツを履いていったのですが
登り始めて直ぐに暑くなり、このまま貫山へ登るのは無理と判断しタイツを
脱ぐことにしたのですが…
何せ見晴らしが良いのもで隠れる処がなく、予定外の岩山に登り鍾乳石の陰で
ズボンを脱いでタイツを脱ぐのですが、タイツを脱いだ時点で下着一枚に。
ひとりが脱いでる間ひとりが見張ってれば良かったのですが、同時に同じ場所で
脱いだので、人から見られたら何をしてたか?ときっと思われてしまうだろうと。
後で思うと何で二人一緒に脱ぎだしたか?は不思議なんです…と。
師匠と奥様は大笑いです。
06:35 朝日に照らされた周防灘を眼下に貫山を目指します。
途中、師匠が『ねむの木の花が咲いてますね』と指さす方を見るとピンクの
花を沢山付けてました。夕方になると葉っぱが閉じて眠ったようになることから
ネムノキの名が付いたとのことです。ピンクのカワラナデシコも咲いてます。
07:00 貫山到着。ここで景色を眺めながらの朝食です。
気温は22℃、雲で日陰となり風も吹いていて心地よいです。
師匠の奥様から、出汁巻きと高菜巻きおにぎり、しそのおにぎり
自家製の梅干しをいただきます。コンビニ弁当を買ってきてたので妻は
弁当のご飯を食べずにいただき、私は登山後にいただくことにします。
妻は全ていただき“とっても美味しい!”と連発してました。
私も帰宅後にいただきましたが、妻が云うように本当に美味しかったです。
パインのお返しで、食後のデザートに凍ったミカンをいただきます。
『普通のミカンを凍らせるだけよ』とのことですが、パインもミカンも
凍ってると凄く美味しいです。
50分の食事休憩を取り、07:50 広谷湿原へ出発します。
四方台手前の井手浦林道分岐よりNTT鉄塔へ向かい、アスファルト道へ出て
広谷台への登山道へ進みます。
NNT鉄塔から水晶山へ向かうルートは通ったことはありますが、井手浦林道分岐
から鉄塔へは初めて通るルートです。NTT鉄塔手前からアスファルト道へ向かう
登山道がありましたので、そちらへ進みます。
08:35 広谷台を通過し鬼の唐手岩へ。途中にカセンソウ、ヒオウギが咲いてます。
08:40 到着。心地よい風が吹いてたので見物を兼ねて10分休憩し広谷湿原へ。
09:10 広谷湿原到着。ここで花探索とコーヒータイムです。
お湯を沸かしてる間、花探索をします。
期待してた花探索はノハナショウブ、コオニユリ、オカトラノオ等々。
カキランを探してみますが、見当たりません。全体的に時期を終えてる
ようで残念です。
お湯が沸き、師匠ご夫婦にブラックコーヒー、私達はカフェオレを入れます。
師匠の奥様からお茶請けにと "プリンどら焼き" をいただきました。
プリンどら焼き?と思って口にするとこれが美味しいんです!
ご馳走様でした。山でのコーヒータイムは食事の次に楽しみの一つです。
広谷湿原は窪んでて風はありませんが、清流が流れてるので涼しいです。
35分休憩し 09:45 茶ヶ床へ向かいます。
アスファルト道に出て中峠へ。ここからの各メジャールートを説明し
鬼の兵古干、鬼の洗濯板を見物しながら茶ヶ床へ。10:15 到着しました。
茶ヶ床より吹上駐車場へ向かい、大平山への登山道を車窓から見てもらいます。
帰り道、322号線沿いにあるケーキハウス "こうのとり" に寄ります。
スイーツを買うと無料のコーヒーをいただけます。
ここのスイーツ類は甘さ控えめでとても美味しいです。
今日のトレッキングを4人で楽しく語ります。下山後、山での出来事の会話も
楽しみの一つです。
師匠、奥様に平尾台を満喫していただいたようで、ご案内させていただいた
甲斐がありました。
師匠の奥様から "桃のタルト" を買っていただきました。妻は大喜びです。
色々とご馳走になり、その上お土産までいただき、ありがとうございました。
次回、平尾台ナイトハイクイベントを計画してます。
平尾台イベントをご覧下さい。
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舞いさんです (木曜日, 18 7月 2013 10:34)
陸ドルさん 平尾台のご案内有り難うございました 緑の中に浮かぶカルト石 又自然が産み出すカルト石の表面に感動です 私達にないコーヒータイム 良い感じでした 次回は英彦山の秋登山ご一緒したいですね 追伸 マイナーコースでの朝露 有り難うございました(((^^;)
okadol (木曜日, 18 7月 2013 12:25)
舞さんですさん、先日はご馳走になりありがとうございました。
英彦山の秋登山、是非にご一緒させて下さい。楽しみにしてます。
朝露の洗礼は『水も滴る良い男』の師匠ですので、ご了承下さいませ。
2週間ちょっとで、あんなに茂ってるとは思いもしませんでした。
妻が「奥様にありがとうございました」とお伝え下さいとのことです。