山の魅力

始めてのお山歩

九重へは20年前からオートキャンプ(テントその後キャンピングトレーラー)で

度々(通算500泊以上)訪れていましたが、私達は “山登りだけは絶対にしない!”

と思っていました。

              お山歩のベースキャンプとして利用
              お山歩のベースキャンプとして利用

キャンプをしてると、関西から来られた方に『明日は何処に登られるのですか?』と

聞かれました。“私達は山登りはしないんですよ”と答えると『こんな素晴らしい山が

あるのに、なぜ登らないのですか?もったいない!私達は関西からわざわざ登りに

来てるのですよ』と言われました。

 

何時かはミヤマキリシマは観てみたいと思ってましたが、山登りを始めることは思っても

いませんでした。2年前(2010/5)のGWに、近くの観光も殆ど行ってたのでGWの

計画で“犬の散歩がてら久住山へ行ってみようか”となり、安物のリックと雨具を買い

スニーカー+ジーンズ+ジャンバーの装いでハイキングにでも行くような恰好で

おにぎりとお茶を持って出掛けました。

 

もちろん、初めての山登りですので情報を、ネットで調べたり登山してるベテランな

知人に聞いたりして下調べを行い、目指すは久住山ですが、アドバイスに従い行ける

ところまで行き帰りのことも考え、無理だと判断すれば途中で引き返すことにして

牧ノ戸登山口より出発しました。

 

第2展望台まで、コンクリートの坂道は確かにきつかったのですが“何で皆、こんなに

ゆっくり登ってるのだろう”と登山者の方々をどんどん追い抜いて登って行きました。

第2展望台から沓掛山を越え扇ヶ鼻分岐に着くまで、疲れて休憩が多くなり追い抜いた

全ての人、そして後から登られた方にも先に行かれてしまいました。

 

西千里は平地でしたので何とかやり過ごしましたが、久住分れの避難小屋に着く頃には

バテてしまい、この先の久住山(20分ほどの少し急な登り)まで行くと、帰れないかも?

と思い、久住山を断念して下山することにしました。

 

扇ヶ鼻分岐まで戻り、ここまで戻ると大丈夫と安心し昼食にしました。

おにぎりとウィンナーと卵焼きだったのですが、とっても美味しかったことを今でも思い

出します。その後、第2展望台からのコンクリートの下り坂は、私と妻はローカットの

スニーカーだったので爪先が痛くなり、横向きに痛さを堪えて休み休みで何とか

下山できました。

 

 

山の魅力

下山後、キャンプ場へ戻り、温泉に入った後のビールの美味しいこと。

2~3日筋肉痛は残りましたが、何とも云えない爽快感がありました。

帰宅後、1週間ほど経って夕食時に、妻とどちらからともなく“面白かったね”

“また、登ってみたいね”となり、早速、次の計画を立ててました。

 

登山靴、ザック、レインウェアー、山用の服等、必要最低限の物を購入しました。

その後、月に2~3度のお山歩に行くようになりました。

確かに、登ってる時は“何でこんなきつい思いをしてまで?”とか未だに思いますが

頂上へ立った時の達成感と素晴らしい景観は何とも言えません。

 

下山後の爽快感、山での出来事を語らったり、帰宅後、ビデオ撮影した山行を見て

楽しんだり・・・

 

山は登った人でないと、その魅力や素敵な景観は分かりません。

峰に立った時、綺麗な花を見た時、雲海、紅葉、霧氷、樹氷、雪景色、子供のころに

観た時のような真っ青な空、全て登らないと分かりません。

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坊がつるでのテン泊では、ゆっくり流れる時を楽しんだり、四面山のモルゲンロート

やアーベントロートを堪能したり、美味しい食事を食べたり、満天の星空に感動したり

歩いて10分のところに法華院山荘(山小屋)があり温泉にも入れますし、冷たいビールや

他のお酒類や飲み物、つまみまで通常の山小屋価格よりお安く購入できます。

オートキャンプでは味わうことが出来ない事を体験できます。

自然を楽しみ、そしてそこでしか観れない景色を満喫したり、登る時は辛くても

達成した時の喜びや感動。人生と同じだと思います。

 

辛いことや悲しいこと、自分では乗り越えることは無理と思える人生の壁に遭遇した時

頑張って努力して乗り越えた時の喜びや感動は一入だと思います。 

山ではそう云った体験をしてるのです。

 

辛いことや悲しいことは起きない方が良いのですが、人生は色んな事があります。

その時に前向きに捉えることが出来るか否かは大きな違いがあります。

人生の荒波を乗り越えてこそ、醍醐味を味わえるのだと思うのです。

 

人生に比べれば、小さなことかも知れませんが、山ではそう云った感動や喜びを

味わえるのです。

 

山は登ってみないと分かりません。 皆さんも、山へ登ってみませんか?

“絶対に山登りはしない”と思ってた私達が、山の魅力に取りつかれてしまうのですから。

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今では

山に嵌ってしまい、テレビの番組を検索して山関係の番組を観たり妻と楽しく

次の山計画を立てたりしています。

 

山道具も増え、次に購入する物を考えることも、また楽しいです。

安全に山登りをするには、道具の良し悪しも深く関係します。

仕事だったら命を懸ける!なんてことはあるかも?ですが趣味ですので安全に

楽しむことにしています。ですのである程度の山道具は必要です。

それを購入しておけば怪我をしなかったのにとか、命に係わることも有り得ます。

 

一例ですが、例えばGPSです。確かに天気の良い日だとなくても大丈夫でしょう。

ですが、悪天候になった場合に役に立つと思います。

私達は雪山も登ります。九重と云っても-20℃以下にになることも多々ありますし

天候が急変し吹雪くこともあります。積雪で踏み跡も消え、更に吹雪いてホワイト

アウトになり、登山道も天も地も分からなくなった時に、無事に下山出来るでしょうか?

後悔しないためにも、山道具を充実することは必要不可欠と思われます。

道具に頼るわけではないのですが、知識・経験不足に役に立つと思うのです。 

 

50を過ぎてからの山デビューですので、若い時と違って体力は低下してますし

山登りで使う筋肉の強化も必要だと思います。

始めた頃から妻とルイと1週間に3~4日、私は1,5㎏、妻は1㎏のフットウェイトを

付けて1時間30分のウォーキングをするようになりました。

まず、風邪で寝込むことがなりました。風邪かな?と思い市販の薬を飲むと翌日には

いつの間にか治ってます。

 

今では月に2~3度のお山歩を楽しんでます。

(2010・5/1 に山登りを初めて今まで(2013・6/29)のお山歩は九重方面77回

平尾台24回、福智山3回、難所ヶ滝1回、帆柱山1回、中山仙境1回と、107回

お山歩を楽しみました)

九重連山を中心に、近くの平尾台に出掛けてます。

今日は○○山へ登ろう!今日は花散策!今日は坊がつるテン泊でマッタリと!

山計画を立てて、山頂を目指したり、動植物の散策したり、テント泊でゆっくりしたりと

お山歩を楽しんでいます。

 

〝慣れ〟とは不思議なもので、いつの間にか今まで苦労してたことが、そうでも

なくなったりします。

初めて登った時は久住山を断念でしたし、次に登った三俣山では、大曲登山口から

登り始め西峰から本峰までで下山しました。早朝から登ってましたので、8時過ぎには

本峰に着いて、他の登山者の方から『もう、下山するのですか?』と聞かれたことも

あります。自分達の体力・筋力から、登山口まで下山することまでを考えての行動です。

 

今では、複数の峰を登頂したり、15㎞程度の山行だと問題なく行動できるようになり

ました。まだまだ山初心者ですので、これから色々と学び、楽しく愉快に続けていく

つもりです。