九重雪山?トレッキング 2/22(下・上泉水山縦走)

2月21日 玖珠町で仕事を終え、長者原駐車場へ20:00到着。

前回くじゅうでの冬のくじゅうトレッキングの時に停めた登山者駐車場の定位置に

先客さんが停めていたので、道路を挟んだ前の駐車場に停めることにしました。

 

まずはビールで乾杯し、玖珠町のスーパーで買い出ししてきたお総菜で夕食。

温泉も何時もの山田温泉で入ったので、後は寝るだけ・・・

テレビを見ながらゆっくりします。

 

でも、肝心な明日の予定が決まってません。妻と何処へ登るかを話し合います。

久住山方面は他の方のブログで、午後から気温が上がると登山道は泥濘状態

とのことで、ルイも一緒なので“パス”することに。

 

登山者が少ない泉水山に決定。登山道も人があまり歩いてないので泥濘に

なっていないだろうとの考えです。このコースは山登りを始めてくじゅう連山では

2度目に登ったコース(2010.08.20)です。

 

凄く嫌な記憶が残ってます。登山口からブヨに付き纏われました。

下泉水山手前のアセビのトンネルまで約1時間も・・・

 

5~6匹のブヨをタオルで掃いながらの登りでした。

刺されはしませんでしたが、ブヨに噛まれた痛痒さは痛感してますので

二度とご免です。ここでブヨに付いて少し説明します。

 

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ブヨ(ブユ・ブト)は体長3~5mm程度の吸血性の虫です。

幼虫は小川や渓流で育ち、綺麗な水辺を好むため、蚊と違って都会では

あまり見かけません。。因みにブヨに刺されると「ブヨ刺症」の治療科目とのことです。

 

ブヨは刺されると猛烈に痒いだけでなく、人によっては激しい痛みを生じたり

いつまでも腫れが残ることもあります。リンパ管炎やリンパ節炎を併発して

歩行困難になるというような症状が出ることもありますので、アレルギー症の人は

特に注意が必要です。

 

ブヨに噛まれるとチクッ!と痛みが走ります。袖口から侵入したり、薄い服・靴下等は

上からでも噛んできます。以前、妻はCW-Xの上から噛まれてしまいました。

蚊と違って噛みちぎるので、当然血が出ます。通常たいした血は出ませんが、場合に

よってはかなりの出血が見られることもあります。噛まれた時はあまり痒くありません。

次の日あたりから、刺された周辺が赤く腫れ、猛烈に痒くなってきます。

 

患部が熱を持ち、しこり(痒疹結節)ができます。

後はひたすら痒みと痛みに耐えるだけです。数日から1週間ほど続くケースが

多いようですが、最悪では数ヶ月の治療が必要だったという実話もあるようです。

 

対策としては、肌を露出しないこと。服の上からでも噛んできますので、Tシャツ等の

薄い服の場合はウィンドブレーカー等を重ね着します。

市販の虫よけスプレー等は効果は望めません。私はハッカスプレーを使ってますが

少しは効果はあるようですが、完璧ではありません。

ハッカスプレーを首元や手、そして衣類にも吹きかけます。そして顔の露出部分は

防虫ネットを被ります。この方法でその後は噛まれたことはありません。

 

もしブヨに噛まれたら、吸引機で毒を取り除きます。私はベノムエクストラクター

購入しました。一人で取り扱えること、吸引力等で選びました。

ステロイド系虫刺されクリームを塗って、応急処置の完了です。

その後の症状に寄り、病院で医師の治療を受けて下さい。注射一本で腫れや痒みが

嘘のように治ったとの記述もあります。

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私がこれまでブヨを確認したのは、夏場の長者原周辺と長者原を基点とする

登山口(泉水山・雨ヶ池・諏蛾守越え方面)からの森林帯。牧ノ戸から黒岩山への

登山道(こちらは一度だけで、牧ノ戸から沓掛山では未確認)でも確認しました。

 

不思議なことに清流が流れてる吉部付近・坊がつるへ向かう2つの登山道では

確認していません。恐らく法華院温泉山荘横の硫黄山から流れてくる川に硫黄分が

含まれているので、鳴子川の清流では生息できないのでは?と思います。(私的考え)

 

今回のトレッキングは真冬ですので、ブヨの心配はありませんので、楽しめそうです。

↑画像をクリックして右下の矢印でスライドショーで見れます

下泉水山からの眺め1(画像をクリックで拡大します)
下泉水山からの眺め1(画像をクリックで拡大します)
下泉水山からの眺め2(画像をクリックで拡大します)
下泉水山からの眺め2(画像をクリックで拡大します)
下泉水山からの眺め3(画像をクリックで拡大します)
下泉水山からの眺め3(画像をクリックで拡大します)
下泉水山からの眺め4(画像をクリックで拡大します)
下泉水山からの眺め4(画像をクリックで拡大します)

 

10:30 準備を済ませ、泉水山方面登山口より入山します。

直ぐに神秘的な池があり、防火帯を下泉水山目指して登って行きます。

11:00 お客様より事故の電話が掛かり、事故の対応で40分間の仕事タイムです。

その後も20分程の対応をしました。約1時間の足止めですが、24時間営業の

保険代理店ですので、しっかりと仕事します。

 

携帯電話、パソコン、データ端末は私達のお山歩には欠かせない存在です。

お客様あっての代理店です。〝今、山に居るので〟では申し訳ありません。

 

防火帯より左へ登山道を進むと、アセビのトンネルがあり、その途中、右側に

下泉水山の頂上があります。

11:55 下泉水山に到着です。岩場なのでルイと妻はその下で待ってることに。

私だけビデオを持って岩場の頂上で撮影します。

涌蓋山、上泉水山、くじゅう連山、長者原と360度のパノラマは絶景です。

妻は下山後、ビデオを観て2年半前の思い出に浸ることでしょう。

ブヨの最悪な思い出だったりして・・・ パンチ o-_-)=○)゜O゜)アウッ!

 

上泉水山へ向かいます。登山道には雪が残っていて雪山お山歩です。

全体的には、積雪路70% 通常登山道25% 少し泥濘登山道5%です。

雪が融けて少しぬかるんだ登山道も人が歩いてないので問題なく歩けます。

 

上泉水へ向かう稜線を歩いていると、時折開けた場所からくじゅう連山の

山並みが目に飛び込んできます。思わず『わぁ~綺麗!』と言ってしまうほどの

眺めです。眼下には長者原と温泉の湯けむりが更にくじゅう連山を引き立てます。

途中、登山道の整備がされていて木枠で階段になってます。前回の時の記憶では

無かったような???

 

12:35 上泉水山頂上手前の展望所でくじゅう連山を眺めながら昼食です。

日が射してますが寒いので、冷えないように妻はジャケット私はダウンを着込みます。

昼食はカップヌードルとパンです。やはりこの時季は暖かい物が最高です。

14:00 ゆっくりな昼食を終え、目の前の上泉水山頂上へ向かいます。

15分で到着。でも、登山道の直ぐ横にあった記憶がありません。山頂看板も変わって

いますし・・・ ビデオ撮影だけして、山頂滞在は1分。直ぐに黒岩山方面に向かいます。

上泉水山からの眺め1(画像をクリックで拡大します)
上泉水山からの眺め1(画像をクリックで拡大します)
上泉水山からの眺め2(画像をクリックで拡大します)
上泉水山からの眺め2(画像をクリックで拡大します)

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大崩の辻分岐到着です。2010.10.01に牧ノ戸より大崩の辻へ向かったことが

あります。藪漕ぎ状態で登山道を確認出来ずに引き返しました。

大崩の辻は未だに未踏です。

山腹の笹の登山道を進み、広くなった鞍部で少し休憩します。

 

その先に岩山があり、岩山上の雪が融けて岩肌に氷柱が下がってます。

この岩山を登らずに巻き道が在ります。あえて岩山へ向かいましたが

ルイが降りれるか?が心配です。心配無用でした。降りれるかなぁ?と思われる

段差もスイスイと降りてきます。妻の方が滑ったりして難儀してました。

 

アセビの低木が群生してる所で、アセビの木に積もった雪が融け、葉っぱの先に

氷柱が下がってます。私が〝アセビの木が風邪ひいて鼻水を垂らしてるみたいやね〟

と妻に云うと『もうすぐ、春だからね。頑張って鈴なりの花を咲かせてね』とアセビの木に

話し掛けます。以前アセビの花が登山道に落ちてて、摘み上げて『舞妓さんのカンザシ

みたい』と髪飾りにしてたことを思いだしました。

 

アセビは漢字で馬酔木と書きます。馬が葉を食べれば苦しむという所からついた

名前で有毒植物です。

毒性分はアセボトキシン、グラヤノトキシン、アセボプルプリン、アセボイン、ジテルペン

アンドロメドトキシン

毒部位は、全株、葉、樹皮、茎、花

毒症状は、血圧低下、腹痛、下痢、嘔吐、呼吸麻痺、神経麻痺

近年では、殺虫効果を自然農薬として利用する試みがなされているとのことです。

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黒岩山下山時1(画像をクリックで拡大します)
黒岩山下山時1(画像をクリックで拡大します)
黒岩山下山時2(画像をクリックで拡大します)
黒岩山下山時2(画像をクリックで拡大します)

15:20 黒岩山分岐に到着です。黒岩山へは今までに3度登頂?しましたが

“ここが山頂?”と思える山です。黒岩山の山頂看板がなければ分かりません。

今回は山頂はパスして、そのまま下山します。

 

久住方面を見ると、扇ヶ鼻へ続く積雪した登山道が日に照らされ綺麗です。

牧ノ戸の駐車場も眼下に見えて、ここからの眺めも素晴らしいです。

この縦走路は横にくじゅう連山を見ながら歩けるので、夏以外は楽しめる登山道です。

ブヨ対策を完璧にすれば、夏も風があれば清々しくお山歩出来ます。

上泉水山から木陰が少なくなりますので夜明けとともに登られるのがベストです。

 

バスを利用するのであれば、長者原からバスに乗って牧ノ戸へ行き、牧ノ戸から

長者原へ縦走した方が楽なのかも知れません。帰りのバスの時間も気にしなくて

良いので、行きにバスの利用が望ましいかもですね。 

 

16:02 牧ノ戸に到着です。

妻は登りは大丈夫なのですが、下る時に左膝の痛みと右足裏に痺れが出ます。

この時点で歩いた距離をGPSで確認すると5.74㎞。長者原までが後4㎞弱

ですので、妻には辛い下りになると思い、牧ノ戸よりバスを利用することを勧めます。

 

『一緒に歩いて下りる』と云う妻に〝バスやったら快適ばい。10分後にはトレーラーで

ゆっくり休めるとばい!〟と言うと『じゃ、そうする』と二つ返事です。 ヽ(。_゜)ノ

 

冬季は日田バス(12月21日~翌2月末日)亀の井バス(12月1日~翌2月末日)は

長者原~牧ノ戸間は積雪のため運休です。

九州横断バス(産交バス)のバス停で時刻表を見ると、グットタイミング!2分後です。

バス停で待ってると2匹の黒いワンちゃんがルイに近寄って来ます。

ルイの前に飼ってたワンちゃんに、人に慣れた野良犬のワンちゃんと接した時に

ノミが移ってしまったことがあり、それ以来は野良犬らしきワンちゃんには近づけない

ようにしてます。

 

nonnon&kehyさんの1週間前のブログでは登山道に居たようです。

捨てられたのか、迷子になったのかは不明ですが、痩せてるし可哀そうですが

どうする事も出来ません。血統書付きのような立派な人慣れしたワンちゃんです。

飼い主の元へ戻れれば一番ですが、新しい飼い主の方に巡り会えると良いのですが。

 

さて、バスの方は20分経っても来ません。以前、全く同じコースで牧ノ戸より長者原まで

バスを利用しようと待ってた時、10分経っても来ないのでレストハウスへ聞いてみようと

異動した時にバスが通り過ぎて行き、次のバスは1時間後で遊歩道を歩いて行くか

1時間待つかで思案中、レストハウスの方が「タクシーだと2000円掛かりませんよ」

とのことでタクシーで長者原まで戻りました。(バス料金は一人290円)

 

ですので、今回はひたすらバス停で待ち続けます。その3分後にバスが来ました。

ルイも一緒に乗りたそうです。後1時間掛けて長者原までの下りの登山道を

歩かなければなりません。妻にパジェロで向かいに来てもらえればよいのですが

妻がパジェロを運転するとパジェロミニになってしまう可能性があるので遠慮します。

 

何でパジェロミニになるのでしょう???

ご想像通りです。前後、左右をぶつけてちっちゃくなるからです。

3500㏄エンジン登載の軽自動車サイズになってしまいます。

↑画像をクリックして右下の矢印でスライドショーで見れます

遊歩道にて(画像をクリックで拡大します)
遊歩道にて(画像をクリックで拡大します)
長者原にて(画像をクリックで拡大します)
長者原にて(画像をクリックで拡大します)

16:02 牧ノ戸バス停到着し、待つこと25分。

ルイと二人で16:30 牧ノ戸より長者原を目指します。

下りですので楽勝と思ったら遊歩道はしっかりと雪道になってます。

チェーンスパイクは持って来ていますが、アイゼンを装着するほどでは

ありません。途中、凍って滑る個所もありましたが、慎重に足を運べば

大丈夫なようです。

 

青空と木々の間からの木漏れ日を堪能しながら、ルイと二人歌を歌いながら

歩いて行きます。

♪ 歩こう~ 歩こう~ ルイ君と二人 雪道 坂道 ドンドン行こう

青空 木洩れ日 綺麗だね 森の中にはウサギの足跡 木々の間に三俣山 ♪

となりのトトロの「さんぽ」で即興の歌詞を口ずさみます。

 

17:25到着です。お山歩総距離9.56㎞でした。

予定では、何時ものパターンで“山田温泉”→“銀の鈴(元気の駅)”ですが

時間が遅くなったのと、駐車している車も無いので明日の早朝に発つことに。

仁義でレストハウスでの食事をと思ってましたが、既に閉店されてます。

次回、九重へ来た時に買い物をすることにします。

 

温泉に行きます。数ヶ所尋ねましたが、何処も定休日です。

『どうするぅ?』 確実なのは“星生温泉の山恵の湯”ですが、家族湯の

“おぐら温泉 四季彩の湯”まで車を走らせます。

 

ゆっくり温泉に浸かって、夕食です。目指すは“焼肉未瑠久ハウス”へ。

こちらの焼き肉はとても美味しいのですが、今回は鳥天定食を食べに・・・

メニューを見てビビンバ2人前、ピリ辛唐揚げと鳥天の単品にしました。

2度焼き肉を食べましたが、締めに出てくるビビンバが最高に美味しいのです。

メニューでビビンバを見て即決定です。

 

『美味しいねぇ~』と二人でお腹一杯食べました。

ピリ辛唐揚げはまあまあでしたが、鳥天は柔らかくて美味しかったです。

ビビンバは云うまでもありません。最高です。

焼き肉も美味しいですので、皆さんにお勧めできるお店です。

ビビンバ2人前 1200円 ピリ辛唐揚げ 500円 鳥天 500円でした。 

 

お腹も満たされ、トレーラーに戻ります。

ビデオの電源を忘れてしまって、バッテリーも無くなってしまい、その上

予備のバッテリーは充電してなくて・・・ 今日のビデオ鑑賞は帰宅後に。 

何時もビデオの撮り過ぎです。撮影時間が登山タイムに加算されて長いお山歩に

なってしまいます。でも、後で楽しめるのでこれは良しとしましょう。(^^)v

 

妻が翌日の午後から用事が在るとの事で、早朝に帰宅する事に。

翌日 07:30 に駐車場を後にして、10:00 自宅に帰着しました。

今回も、十分に楽しめたお山歩になりました。

 

24日(日曜日)は平尾台の野焼きでした。

野焼き後は真っ黒になるので、新芽が出て緑になる3月末まで平尾台は

お預けです。次回も九重へ出掛けることになると思います。

次回の特集は・・・「登山靴あれこれ・お手入れ方法」です。楽しみに!(^^ゞ

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コメント: 2
  • #1

    cocoa (金曜日, 01 3月 2013 19:26)

    ブヨって、怖いですね。CW−Xの上からでも刺すんだあ!勉強になりました。
    この時期、雪がある所もあれば、無い所もあり、面白いですね。
    ルイ君は、いっぱい背負っているようですが、何を背負っているのですか?
    次回の特集、楽しみにしています。

  • #2

    okadol (金曜日, 01 3月 2013 20:44)

    cocoaさん、こんばんは。
    肌に密着してる衣類や薄い衣類は注意が必要ですね。
    アブも同じように口器で皮膚を切り刺し、流れ出る血液をなめるそうです。
    ブヨと同様、暫く痛痒いです。飯田高原のキャンプ場はアブの方が多いです。

    ルイのザックには、登山の鉄則で“自分の物は自分で持つ”でレインウェア
    ダウン・ブランケット、飲料水、行動食、折り畳めるフードボウル、防寒着
    汚物用のビニール袋等です。もよおした時は汚物がプラスされます。

    でも、妻の物は私のザックに入ってることが多いです。
    ルイの方が登山に徹してますね。
    余談ですが、陸に上がったマーメイドを陸ドルのように読むと陸マー(オカマー)に
    なってしまいますので、妻と云う形で表現してます。(笑)