山の保険?の話

   (平尾台トレッキングイベント ナイトハイク&花火観覧 7/27に記載)

 

テントの結露&雨対策

 (平尾台自然の郷キャンプ&早朝トレッキング 6/28~6/29に記載)

 

雨対策&山スカ・ショートパンツ対策

           (ミヤマキリシマ鑑賞!大戸越編 5/31~6/3に記載)

 

登山靴の靴紐の締め方・結び方

                          (GW国東半島観光・中山仙境トレッキングに記載)

 

登山靴あれこれ・お手入れ方法

                                                (福智山 虎尾桜 3/26に記載)

 

ブヨ(九重の害虫)         

                                        (九重雪山?トレッキング 2/22に記載)

  

九重での遭難事故 

                       (冬のくじゅう トレッキング体験イベント 2/2に記載)

 

坊がつるの湧水 

                        (冬のくじゅうトレッキング体験イベント 2/2に記載)

 

九重連山雪山での歩行&アイゼン 

                                            (くじゅう雪山登山? 1/31に記載) 

 

坊がつるでの異常気象

        (坊がつる年越しテント泊 12/21~1/3 3日下山編に記載)

 

雪中テント泊での便利グッツ

        (坊がつる年越しテント泊 12/21~1/3 3日下山編に記載)

 

登山靴レポート         

                             (平尾台少し積雪トレッキング 12/24」に記載)

 

今回のテスト結果(スノーフライとレインフライ)

                   (坊がつるテント泊 11/2~3 2日目に記載)

 

坊がつるの気温            

                               (坊がつるテント泊 11/2~3 2日目に記載)

 

今回のテスト結果(スノーフライとレインフライ)

                    (坊がつるテント泊 11/2~3 2日目に記載)

 

山歩き豆知識

       (くじゅう紅葉登山 10/18~20 扇ヶ鼻・自然遊歩道に記載)

 

登山靴レポート                      

                                          (平尾台トレッキング 10/13に記載)

 

坊がつるでの注意事項         

                                       (坊がつるテント泊 9/21~22に記載)

 

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山の保険?の話し

  

私の職業は、生命・損害保険代理店です。

決して、保険が好きな訳ではないのですが、山の保険についてお話します。

 

山の保険?と云えば、山岳保険やハイキング保険を思い浮かばれると思います。

簡単に山岳保険とハイキング保険のこともお伝えしますが、私の山の保険とは

ちょっと違います。

 

大きく分けて、山岳保険とハイキング保険があります。

山岳保険は、雪山や冬山でピッケルやアイゼン、ザイル等を使用した場合も

救助費用が支払われますが、ハイキング保険はピッケルやアイゼン、ザイル等を

使用する山の場合は支払われません。そこが大きな違いです。

 

雪山や冬山には行かない!方は保険料が安いハイキング保険で良いと思いますが

冬も山に登る方は、山岳保険に入られることをお勧めします。

 

私と妻は、もちろん山岳保険の方に加入してます。

パンフレットや約款、もしくは加入保険会社に内容を良く確かめられて検討下さい。

 

では、山の保険の本題に入って行きます。

 

レインウェアも私が云う保険です。

雨が降らないかも知れないと思っても、ザックの中に入れて行きますでしょう?

それが今回の保険と云う意味です。

  

くじゅうの場合は登山道もしっかりしてますし、天気の良い日だと道迷いは

恐らくしないと思われますが、山の天気は晴れてても急にガスったり、冬だと

吹雪いたりと急変する可能性があります。

 

地図と磁石は携帯してますが、実際ガスったり、吹雪いて周りの景色が分から

ない時は、私は地図と磁石で現在地を確認できるか?と云われれば難しいです。

確かに登山道がはっきり確認できれば、周りの地形や山が見えなくても、何とか

掌握出来るかも知れません。

でも、雪山で登山道が積雪で覆われ、前者のトレースが無い場合や、更に積雪され

消えてしまった場合に、 森林帯等の両側の樹木で登山道を確認できれば良いのですが

何もない場所や森林帯の立木の間の登山道を見極める自信は私にはありません。

 

何度も通った登山道でしたら、周りの景色の記憶で分かるかもですが、通った事のない

登山道や、1~2度程通った登山道では尚更です。テープなどの目印もありますが

見失ってしまうこともあります。地図読みはもちろん大事なことですが、そのレベルに

達してない場合はGPS等の器機に頼るのも保険と考えられます。

 

確かに天気の良い日や、何度も通った登山道でGPSを見ることはありません。

でも、初めての登山道では後○㎞で目的地、○○mで分岐に到達する、○○mで

この急な登りも終える等の情報が直ぐに分かります。それは今居る現在地が

明確に分かってるからです。

 

以前、涌蓋山で道に迷ったことが在ります。踏み跡がシッカリとありましたので

その道を進んで行くと藪漕ぎになりました。“これは違うよね”と妻と引き返し

休憩した所まで戻ると一段高くなった所に登山道が在りました。登ってきた時に

そこで休憩しようと、休憩する場所に目を取られて、一段上がった登山道と

テープを見逃してしまいました。

 

この時は、以前登った涌蓋山だからと、GPSは持ってきませんでした。

最初に登った時の記憶の中に、登山道はしっかり付いてるからと安心してました。

でも、休憩場所を探していたので、登山道が目に入らなかったのです。

“間違ったと思ったら、分かる場所まで戻る”が登山の鉄則ですが、もう少し進むと

登山道に出るのでは?と進んでしまい、余計な時間を過ごしてしまいました。

もしGPSがあればその時点で、登山道から外れてることや、進んでも登山道へ

出ることが出来ないと、直ぐにわかるので対応も素早く出来たと思われます。

 

GPSこれも保険です。以後の登山では何時も携帯するようになりました。

山では一度もGPSを確認しなかったことが多いのですが。

  

何時も所持してると云えば“ストライク アラート”です。これは雷警報器です。

遠く50㎞の雷を感知してくれます。その雷が近づいて来てるのか、去っている

のか、後○○㎞に接近と色んな情報をアラーム音と光で知ることが出来ます。

もちろん、アラーム音を消音することも可能です。

 

30~50㎞離れた場所の雷の音は、風向きにもよるかも?ですが聞こえません。

その時に雷が近づいてきていると分かれば、色々と対処法を考えられます。

山の雷は生死に係わります。その情報が得られるのは有難いです。

 

これは保険と云うより、情報の先取りですね。

でも、情報を前以って知ることが出来れば、安全に対処することが出来ます。

 

下山された来た登山者の方から、情報を提供いただくこともあります。

私も良く聞かれます。「○○山の花は開花してましたか?」「○○岳までは

後どのくらい掛かりますか?」「この先の積雪の状況は?アイゼンは必要ですか?」

等々…知ってる限りの情報をお伝えします。

 

妻が『どうして、良く聞かれるのかしらね?』と云います。

私が思うに、恐らくザックの大きさで判断され、尋ねられるのではないかと。

もちろん、私はベテランではありません。ですが大きなザックを背負ってると

山に精通してると、思われるのではないかと。

 

日帰りでも、40Lのザックを背負って行くことが多いです。

特に夏以外は、ビバークした時にとダウンの上下を持って行きます。

夏でも、九重では陽が沈むと10~12℃になることもありますので、それなりの

衣類(ダウンを持って行くこともあります)を持参します。妻の分も一緒に入れて

行くこともあり、40Lのザック一杯になることもあります。

 

ガイドさんが日帰りでも、4~50Lのザック一杯に緊急時に役立つ荷物を

背負って行かれてますので、ベテランだと間違えられるのでは?と思います。

 

衣類、これも保険です。もし、骨折等で動けなくなった時、救助が翌日になることも

有り得ます。その時に山で一晩を過ごすことになりますので、十分に暖かく過ごせる

ように必要だと思います。

もちろんエマージェンシーシートは妻も私もザックの中に一年中常に入れてます。

山で夏場に低体温症で亡くなることも有り得るからです。

風、雨、低温等が原因で、低体温症になることも十分に考えられます。

 

エマージェンシー シートは体温温存出来ますし、防水ですので簡易の雨よけにも

使えます。重量は50g収納時は10×5×3㎝、値段も350円です。

 

先日、九重に朝駈けで登られた方のブログで、7月の後半夏真っ盛りのくじゅうでの

山頂の朝の気温は13℃だったと。その上強風とのことで体感温度は5℃位だったのでは

と推測されます。早朝とはいえ夏真っ盛りの九州の山での出来事です。

 

体感温度5℃を想像してみて下さい。5℃と云うと九州の真冬のお昼間の温度と

同じです。夏用の薄いズボンと半袖で5分も居ると凍えてしまいます。

動いていれば少しは良いかもですが、怪我や病気で動けなくなった場合、重ね着で

レインウェアーだけでは耐えきれないと思います。

 

夏の九州の山で防寒着?と思われるでしょう。私達は坊がつるでテント泊する時は

夏でも薄いダウンの上着は持って行きます。でも日中の日帰り山登りでダウンまでは

持って行かないことも有ります。万が一の時にエマージェンシー シートがあれば

身体全体を包めるのでダウン以上の暖かさを確保できます。

 

冬でも、行動してる時は暑くてTシャツで登ることもありますが、休憩すると、2~3分も

経たないうちに体は冷えてきます。こまめなレイヤリングで対応します。

夏でも薄いウインドブレカー等を休憩時に着ると、低温による体力の消耗を抑え

られると思います。

 

 

福知山虎尾桜3/26の登山靴あれこれ・お手入れ方法の特集にも書いてますが

長さは5m程の細引き(5㎜程度のロープ)を何時も携帯してます。

 

ソールが外れそうになったりした場合に靴に巻き付けて使用したり、ザックに何かを

固定する時や、テン場では洗濯物を干したり、強風時にはテントの補強、骨折や捻挫の

時に添え木の固定、ホワイトアウト時には同行者と、はぐれないようにザイル代わりに

使えます。細引き一本あれば、何かと重宝します。

この細引き保険です。

 

予備の電池、これも保険です。

GPS、ヘッドライト、ストライクアラート、携帯電話等の予備電池は直ぐに取り出せる

ウエストポーチに入れてます。もちろん携帯電話の予備電池は妻にも持たせてます。

 

医薬品これも保険?と云えるかどうかは・・・私は必須だと思います。

消毒液・バンドエイド・火傷軟膏・風邪薬・葛根湯・頭痛薬&痛み止め

整腸剤・湿布・包帯・絆創膏・ステロイド剤・痒み止め・日焼け止め等々。

 

ベノムエクストラクターは虫さされや、ヘビ等に噛まれた時の応急で使用します。

 

通常の生活だと、怪我や病気の場合、薬局や病院に直ぐに行くことが出来ますが

山では何時間も歩かなければならない状況もあります。

食事や飲み物もコンビニやレストランで直ぐに調達できますが、山では無理です。

行動食や非常食も常に携帯してます。

 

 

最後に、冬山の坊がつるでテント泊される場合の保険のお話です。

九州といえど、くじゅう連山では、真冬では-20℃を下回ることもあります。  

その時に、寒くて寝れない!なんてことにならない為のお話です。

 

私も数多くテント泊しましたが、行ってみないと分からないのが坊がつるの気温です。

シュラフの極寒用のものを使用すれば問題ありませんが、快適睡眠温度を

下回ったりした場合は、寒くて寝れなくて長く辛い夜を過ごすことになります。

 

その場合、着れるものは全て着込んで就寝します。

よくレインウェアーを着られる方が居ますが、ダウンのシュラフの場合は反って

シュラフの暖かさの妨げになります。シュラフの上に掛ける方が良いと思われます。

 

ダウンはシュラフでもウェアでも同じですが、空気の層で体温で暖まった空気を

維持します。私達はダイビングをしてましたが、ウエットスーツも空気と水の違いは

ありますが同じです。

 

水を全く身体に入れないのがドライスーツですが、ウェットスーツ自体も水は

通しませんが、身体とウェットスーツの隙間に手首や足首、首元から水が入り込みます。

入ってきた時はとても冷たいです。でも、その水が体温で暖められると

凄く暖かくなります。ウェットスーツ自体で保温してるのではなく、間の海水が

暖められて暖かくなるのです。ウエットスーツは冷たい海水温との断熱効果の役目をします。

 

ダウンも同じで、空気の層が暖められるから暖かいのです。

寒い日に確かめて下さい。ダウン衣類の上にレインウェアーを着るのと

ダウンの下に着た時では暖かさの違いが分かります。

 

テント泊を初めた頃の冷え込んだ夜でした。着れるものを全て着こみましたが

寒くて寝れませんでした。その時にシュラフの上にエマージェンシーシート

掛けただけで暖かくなりました。銀色のペラペラのシートです。

身体から放射される熱を反射するので効果は抜群でした。ただこのシート

寝返りを打った時等にガサガサと五月蠅いです。でも寒いよりはましですけど。

 

ダウンの上下を着込んでも暖かいです。最低気温-14℃の時に夏用シュラフ

(#5)と防寒のダウン上下で就寝したことが在ります。 朝までグッスリと

眠れました。ダウンの下にはアンダーウェアの上下だけでした。

アンダーウェアも重ね着すると思ってる以上に凄く暖かいです。

 

冬期テント泊に必ず持って行くものが使い捨てカイロです。張るタイプの

ものを持って行きます。

特に寒い日はマットの肩の部分に2枚、腰の部分に2枚張り、その上に

シュラフ+シュラフカバーで寝ると電気敷き毛布に寝てるようで、暖かです。

 

冬期は下からの冷気も遮断しなければなりません。マットが重要です。

空気マットが良いのですが、リスクもあります。空気漏れするとただの

布切れになってしまいます。

坊がつるの場合、地面が凍ってます。ペグを差しこんだ感じでは20㎝の

氷の層でした。

 

初めは空気注入式マットの25㎜のタイプを使ってましたが、地面からの

冷気の遮断は確実ではありませんでした。その後38㎜のものを使用して

遮断されました。

25㎜でも、銀色の2~3㎜のテントマットを下に敷けば随分と違います。

 

シュラフカバーをすれば少しは違いますが、思ったほどの保温効果はない

ようです。本来シュラフを濡らさない為のものですので、当然ですが。

 

テント泊で暖かく寝れる保険は、エマージェンシーシートと使い捨てカイロです。

私は冬のテント泊の時は必ず持参します。

 

自分の事は自分で守る!私の場合は同行者の妻とルイも守らなければなりません。

絶対に雨は降らないから、怪我はしないから、寒くはないから等のことは有り得ません。

山では絶対に!は有りませんので、心得たいものです。

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テントの結露対策

(平尾台自然の郷キャンプ&早朝トレッキング 6/28~6/29に記載)

 

テントの結露は冬の寒い時期だけではありません。

結露は気温と湿度、温度差が関係するからです。

冬の寒い時期に結露が発生しやすいのは、温度差によることが考えられます。

では、夏場では?湿度が影響すると考えられます。気温が高いと水蒸気を多く

含むことができるからです。つまり20℃の時の湿度50%と10℃の時の湿度50%

では水蒸気の量は違ってきます。一概には云えませんが10℃と20℃で同じ湿度

では高温の20℃の方が、約倍の水蒸気を含んでることになります。

 

温度20°C・湿度50%の室内における露点温度は9.6°Cであり、壁や窓などの表面が

9.6°C以下の場所で結露が発生する。とウィキペディア フリー百科辞典に書かれて

います。

 

もちろん、湿度が高ければ露点温度は高くなります。

昨夜の気温は最低気温で19℃、そして湿度は98%(帰宅後自然の郷観測データで

確認)その場合の露点温度は18,67℃、テント内と外気温度が1℃の温度差で結露が

発生することになります。

 

難しい話はここまでにして、昨夜はタープからはみ出た部分のテント内が

うっすらと濡れてる状態の結露(手で触って濡れてると感じる程度)でした。

テント内は人の体温で僅かでも暖かくなりますし、吐く息で湿度も高くなります。

1℃以上の温度差は当然発生しますので、結露したのではと思われます。

 

今回の幕は非常用のドームシェルターですので、通気性のないシングルウォール

です。これがダブルウォールのテントだと、恐らくフライシート内側に結露

しますが、インナーテントには結露しなかったと思われます。

それはフライシートとインナーテントとの間に空気の層があるからです。

水蒸気が水滴に変わると湿度も低下しますし、空気の層の温度とインナー

テントとの温度差は殆どない(インナーテントは通気性がある)からです。

 

結露対策では、テント内の湿度を抑える、外気温との温度差をなくす等のことで

防止できます。テント内で煮炊きをすれば当然湿度は高くなります。

その場合は換気することで大まか免れます。酸欠を防ぐ意味でも必ず必要です。

外気温との温度差をなくす意味でも換気することは効果あります。

 

先に書きましたが、人が居るだけでもテント内の温度は上がります。

冬場はどうしても寒いからと換気をすることが億劫になりがちです。

シュラフ等で対応して、温度差をなくすことが必要です。

 

私は冬場の極寒の坊がつるでも、ゴアテックスのシングルウォールテントの時は

換気口は開けて就寝します。結露してしまうと水滴や氷の粒が顔に落ちてきて

睡眠を妨げられます。以前結露対策が不十分で無知だった時は顔にタオルを

被せて寝てました。

 

今回のドームシェルターは全く通気性のない防水素材のシングルウォール

テントですので、対策によって幾分緩和されると思われますが、本来ツエルト

ですので、結露は致し方ありません。

 

では、同じシングルウォールテントのゴアライズは素材がゴアテックスです。

ゴアテックスは水滴は通さずに水蒸気は通す素材ですので、テント内の湿気は

外に放出されますので、テント内の湿度が低くなることになります。

魔法の布ではありませんので、もちろん限界があります。

 

対策をしても結露を完全に防止することができない場合もあり、その時は

こまめに水滴を拭き取る以外に方法はありません。

 

以前テレビで極寒の地カナダでテント泊する番組があってました。

テント内で-20~30℃になるそうです。その時はシュラフカバーはしないとの

ことでした。シュラフカバーとシュラフの間で結露が発生しシュラフが濡れたり

凍ってしまうそうです。

 

結露防止、雨対策にタープは有効です。

今回もドームシェルターがタープで覆われてる所は全く結露してませんでした。

冬でも、タープの裏側は結露してもテント内は全く結露しないことも多々

ありました。タープを上に張ることによって湿度・温度差に変化を生じるかは

不明ですが、私の経験では結露し難いとの判断です。

 

雨の時のタープは重宝します。もちろんテントの上に張りますので、防水性も

効果がありますし、何と云ってもタープの下で調理出来るのが最高です。

レインウェアで濡れて帰ってきてもタープの下で拭いたり脱いだりできるし

靴を脱いだり履いたりも雨に濡れることはありません。

 

暑い時期では、タープを張ってれば雨が降っててもテントの入り口も開けて置く

ことも出来ます。日差しも遮ることもできます。

ここで私が所有してるタープの特徴を紹介します。

↑画像をクリックして右下の矢印でスライドショーで見れます

モンベルのミニタープHXはタープと張り綱(ペグ・ポールは省く)の重量は890g

大きさは338×280cmの六角形 素材は75デニール・ポリエステル・タフタで

ウレタンコートされてます。長所は丈夫で日差しも遮ってくれます。値段も

3つのタープの中では格安(他のタープの約半額)です。短所は重いことでしょうか。

 

ファイントラックのフライングシェードはタープと張り綱(ペグ・ポールは省く)

の重量は640g 大きさは330(最大長)×200cm(最大幅)変形六角形 素材は軽量な

30デニールに高強力ポリエステルリップストップに耐水圧1000mmポリウレタン

コーティングを施し、フローティングテンションシステムを採用。これにより

一般的なタープよりも強い引っ張り強度を実現しています。

 

私は更に各張り綱を通す部分を強化し、縫い目にシームレステープで目止め

しました。長所は強化したことで強風でも耐えられること。地べた張りすれば

シェルターとして使える。短所は強化と全ての縫い目にシームレステープ加工

したため若干重くなったことです。

 

OGAWA CAMPALのフレッサウイングはタープと張り綱(ペグ・ポールは省く)

の重量は550g 大きさは260×295・265cm変形五角形 素材はナイロン40d

リップストップ シリコン・PU加工(耐水圧1500mm)

シームシール加工

防水加工が施されている外幕素材でも、縫製の際に開けられた縫目から雨の浸入は

防ぎきれません。シームシール加工は、縫製部の縫目をふさぎ、高い防水性を保持。

雨の浸入を防ぎます。

シリコン加工

雨を弾く「撥水性」が高く、生地表面が滑りやすくなる特性から軽量な素材に

加工することで収納性を向上させます。

長所は軽いこと。アシッドアイボリー色で雨の日も明るい。地べた張りすれば

シェルターとして使える。短所は強風で不安(未確認)が…

 

結露対策で重宝するのがピルツ5or7です。

テントを就寝用にして、ピルツをリビングとして食事と用意(煮炊き)をすれば

就寝用テント内の湿度を最低限に抑えることができます。

 

便利で快適に過ごせるのですが、何と云ってもテント以外にピルツを持って行く

ことが難点です。重いし嵩張ります。私達は年末・年始の長期滞在の時に持って

行くことが多いです。

 

タープそしてピルツも坊がつるだから使用できるわけですが、他のテン場だと

テントの張るスペースの問題や縦走等で荷物を極力軽くしたい場合は快適に

過ごせても無理でしょう。

あくまでも、坊がつるでテント泊を快適に楽しむ!ってことでの使用例です。

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雨対策山スカ・ショートパンツ対策

(ミヤマキリシマ鑑賞!大戸越編 5/31~6/3に記載)

 

雨の日で役に立つ対策です。

レインズボンの脱ぎ着の時はスーパーのレジ袋を使います。

先日、登山のテレビ番組で紹介されてましたが、私達は登山を始めた

3年前から自己流で考えて使用してました。

 

レインズボンを脱いだり着たりする時に、登山靴をレジ袋で包みます。

汚れた登山靴を履いたままで、ズボンを脱いだり履いたりすればズボンの

内側が汚れてしまいます。着脱の前にレジ袋で汚れた登山靴を包んでしまえば

ズボンの内側を汚すことはありません。

レインウェアーの収納袋内にレジ袋を何時も入れてます。

 

 

mont-bell アクアテクト リストバンド
mont-bell アクアテクト リストバンド

ダブルストックを使う場合、どうしても手首が

上がってしまいますので、レインウェアーの

袖口の部分から浸水してきます。

 

重宝するのがアクアテクト リストバンドです。

縫い目のない特殊な製法を用いることで高い

防水性を実現したリストバンドです。

 

袖口の上から装着することによって水の浸入を

防ぎます。

 

折り畳み傘もザックのサイドポケットに入れてます。

不意の雨や、レインウェアーを着るか着ないかの時に重宝します。 

 

mont-bell ストレッチセミロングスパッツ
mont-bell ストレッチセミロングスパッツ

女性の山スカ&ショートパンツスタイルはお洒落

ですが、登山靴とタイツの間の隙間から、草や

小石・泥が靴の中に入ってしまうことがあります。

 

そこで、ストレッチセミロングスパッツを妻に

着用させてます。異物の侵入は皆無です。

 

スパッツのようにダブついてないので、スマートで

お洒落です。冬の寒い時期はこの上に市販されてる

ウールのレックウォーマを着けると暖かです。

 

その上、雨降りではレインズボンのインナーに

スパッツを装着しなくても良いので一石二鳥の使い方が出来ます。

 

ストレッチ性と通気性に優れたスパッツです。表面には濡れに強く、汚れも付き

にくい撥水加工を施しているので重宝します。

 

 

mont-bell レインスパッツ
mont-bell レインスパッツ

今回は雨の日のトレッキングに最適な、防水性の高い

レインスパッツを着けてみました。

 

靴の甲に掛かる部分は芯を入れたツバのような形状で

雨を防ぎ、後ろのジッパー部分は二枚のフラップを

被せて浸水を防止します。

 

縫い目には全てシームシリング処理を施しています。

 

 

mont-bell GORE-TEX アルパインスパッツ
mont-bell GORE-TEX アルパインスパッツ

通常はGORE-TEX アルパインスパッツを

愛用してます。

 

積雪環境下での使用に適し、着脱の容易性に

配慮したモデル。フロント・オープン式で

下からも開けられるダブルスライダー仕様です。

 

積雪路や濡れたブッシュを歩く場合はズボンの

上に装着しますが、雨の場合はレインズボンの

下に装着します。雨水が靴の中に入り込まない

ようにするためです。

 

レインズボンが汚れないようにと、上に着用だと

スパッツの上から侵入してきた雨がスパッツと

レインズボン間に入り込み、レインズボンが、まくれ上がった時に靴の中へ

雨水が侵入する可能性があるからです。

 

このスパッツは細身で、フロントオープンで下からも開けられる構造と

なってますので、靴紐の調整の時は重宝します。

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登山靴の靴紐の締め方・結び方

(GW国東半島観光・中山仙境トレッキングに記載) 

 

平尾台トレッキングイベントの休憩中に、登山靴靴紐講習会となりました。

 

〝皆さん、登山靴の結び目はどうされてますか?〟「普通にリボン結びしてます」

普通の蝶結びでは、靴紐が解けやすいです。そこで解けにくい結び方と締め方を

ご伝授します。

 

登山靴の靴紐が緩い方が結構いらっしゃいます。

登山靴の場合、甲の部分と足首の部分で締め方を調整します。

甲の部分は登りでも降りでも同じ締め具合です。ではどのくらい締めたら良いか?

との質問にお答えします。

 

登山靴を履く時に、踵をトントンと登山靴の踵部分に押し付けます。

そして、甲の先端から靴紐を締めていく訳ですが、この締め方が緩いと足が痺れ

痛くなってきます。もちろん締め過ぎでも同じように痺れて痛くなりますので

とても分かりにくいです。

 

緩いと何故足が痺れ痛くなるの?と思われるでしょう。

確かに締めすぎると血行が悪くなり、痺れや痛みむ症状となります。

緩いと、靴の中で足が安定せずに、足裏でそれを補おうとするためです。

登山の場合、平坦な道を歩く訳ではありません。靴自体は地面の凹凸で

前後左右に傾きます。それを足首より下で補うために、余計な力が入り

痺れや痛みが出てきます。靴が足に合ってない場合も同様です。 

 

靴が足に合ってることを前提に締め具合の解説をします。

甲の部分の締め具合は誰かに軽く掴まれている感じです。この感じが大切なのです。

締め具合は5㎜緩めたり締めたりで全然違ってきます。少し緩いかなぁと感じたら

ギュウっと締めると締めすぎますので、5㎜単位で調整して下さい。

甲の部分が上手く締まった上で足首の締め具合になります。

 

靴紐は、登りでは足の甲の部分をきちんと締めて、足首の部分はやや緩くしておきます。

登山の登りでは足首を曲げることが多いので、こうすることで足首が曲げやすくなり登り

やすくなります。

下りでは足首までしっかりと靴紐を締め上げる必要があります。足首がしっかりと固定され

れば疲れにくくなり、つま先を痛めると言う様な怪我も少なくなります。また足さばきも

楽になります。ですので登山道を下る前に、しっかりと靴紐を結びなおす必要があります。

 

足首部分の靴紐の留め具は引っ掛けるフックになってます。

このフックの上から下へ靴紐を引っ掛けるとクロスになり、靴紐が緩みにくいです。 

  

私の愛用の登山靴は3D FLEXシステムで靴紐を締めていても、足首が前後に曲がる

ように出来ています。この場合は登りでも降りでも靴紐は足首まで締めたままです。

登山靴によって、締め方が違いますので、靴に合った締め方をしなければなりません。

 

次に登山靴の靴紐の結び方です。

通常の蝶結びをしてると靴紐が緩んでしまうことがあります。

解けた靴紐を踏んで転倒したり、危険な登山道では滑落することもあります。

解けないにしても、足首部分が緩んだために捻挫したりすることも。

 

色々な靴紐の結び方が在りますが、自分に最適な結び方を見つけて下さい。

ここで、2つだけ紹介します。

 

蝶々結びをした輪をもう一度結ぶ方法です。

簡単ですが、この結び方だと2回目の結び目が駒結びのようになっているので

解く時に少しだけ時間が掛かります。2回目の結び目を解かずに、靴紐を解こうと

靴紐の端を引っ張ると絡んでしまって厄介です。

私の場合忘れっぽいので、この結び方は不向きです。

 

そこで、絡まないで堅く結べる結び方をご伝授します。

蝶々結びをする時に、輪っかを2度作って締める方法です。

文書で説明するのは難しいですが、通常の蝶々結びをする時にクルっと廻して

輪っかに入れ通します。この時に輪っかをもう一度クルっと廻して2つにします。

そして、2度廻した輪っかに通常通り通すだけです。

 

最後にギュッと締めれば、靴紐を少々の力で引っ張っても解けにくいです。

解く時は少し力を入れて靴紐を引っ張れば解けます。

この方法だと、通常に靴紐を引っ張っる事で絡まること無く解けます。

 

同じ締め方でやり方が違う締め方もありますが、混乱しますので

ここでは説明しません。知りたい方はお会いした時にでも「締め方教えて!」と

お聞き下さいませ。丁寧に分かり易くご伝授します。

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登山靴あれこれ・お手入れ方法 (福智山 虎尾桜 3/26に記載)

 

トレッキングシューズor登山靴の手入れは重要です。

よくソールが登山道に落ちてたりしてて、この先、どうやって帰ったのだろう?

と思ったりします。

 

始めは色々とネットで調べました。知識を得て現在は自己流で手入れを行っています。

私の主観ですが、一番肝心なのは、帰宅後なるべく早くに水洗いです。

ソールに水を流しながら、靴ブラシやたわしで泥が残らないよう取り除きます。

ソール以外(特にファブリックの場合)はスポンジもしくは柔らかいブラシやタオルで

洗います。硬く絞った濡れタオルで全体を拭きます。そして風通しの良い日陰で

乾かします。通常はそれだけです。

 

軽い泥汚れだと、次に行く(1~2週間後とか)からと、そのままにしてる場合が多いと

思います。“軽い泥汚れだから”が老朽化が進んでしまいます。

ソールやラバー部分、接着剤等が泥汚れで酸化し老朽化が進み、痛んでボロボロに

なって、購入後早い時期にソールが剥げてしまうことになりかねません。

普段履く靴は毎回洗いませんが、登山靴は『自分を守ってくれるアイテム』です。 

 

もちろん、ラバー部分や接着剤の年数に因る老朽化もありますが、ソールが

硬化してしまったりすると、すり減りにつながります。手入れを怠りなくしてると

長持ちしますので、毎回行いたいものです。

 

私と妻の2足目の登山靴はモンベルのテナヤブーツです。リードアジャストシステムが

とても便利で安価なオールマイティの登山靴です。一番履きました。40回は登山に

使ってますが、未だにソールはそれほどすり減ってませんし、シッカリと角が残ってます。

靴自体の少々経たりは出て来てますが、靴表面自体も綺麗な状態です。

1足目の登山靴は何も分からずに店員さんのアドバイスで購入しましたが、私も妻も

少し大きめを購入してしまい、10回位使用しその後シューズラックの肥しになってます。

去年、妻の登山靴は知人に差し上げました。

 

私の場合3回に1度、撥水液を塗り込みます。

NIKWAXのアクイノス、ファブリック&レザー、ヌバックを靴に合わせて

使い分けてます。スポンジで塗るタイプです。水溶性防水ワックスなので

洗って直ぐに塗り込み乾燥させます。

 

汚れがひどい場合は同じくNIKWAXのクリーニングジェルで洗います。

以前、中性洗剤だったら何でも問題ないだろうと家庭用の物を代用して洗いました。

すると、靴の表面の撥水効果が全く失われてしまいました。

家庭用の衣類の洗剤は、まず水を染み込ませやすくする成分が含まれてます。

汚れを落としやすくするためですので、撥水効果が必要以上に失われるようです。

洗剤を使う場合は登山靴専用の洗剤を使うのが鉄則です。購入当時の撥水効果へ

戻すのは難しいです。 

 

靴はゴアテックスなので、靴の中に浸みてくることはありませんが、撥水効果が

無くなるとゴアテックスと靴の表面の間に水が溜まり、その溜まった水が靴内部で

歩く時に圧縮ポンプの原理で、タンの内側部分から靴の内部へ浸みてくるのです。

 

靴の表面もある程度の撥水効果が在った方が望ましいようです。

始めから加工されてますが、効果のなくなった撥水性能を取り戻すのに色んな

撥水液を使いましたが、一番効果的だったのがNIKWAXでした。

防水液はゴアテックスの場合は使えません。使えないと云うより防水してしまうと

ゴアテックスの効果が発揮できません。

撥水(はっすい)=水をはじく(ゴアテックス等の透湿性防水素材に使用する)
防水(ぼうすい)=水の浸入を防ぐ(ザックやテントのレインフライに使用する)

 

ゴアテックスは水は通さずに、水蒸気は通す優れものの素材です。

レインウェアによく使われていますが、夏の雨の時等は快適です。

もちろん、限度はありますので限度以上に汗をかいたりすると、不快になります。

色んな素材が開発されてますが、ゴアテックス以上の物はないようです。

 

私のゴアテックス愛用の物は、レインウェア、ジャケット、手袋、登山靴、スパッツ

テント等です。少し高価ですが、快適さを選ぶとゴアテックスってことになります。

 

靴に付いての話をもう少しします。

登山靴のお手入れも大事ですが、一番大事なのが自分の足に合ったものです。

足の形も十人十色、ショップで色んな靴を履かれて、自分に合ったものを見つけます。

同じメーカーでも靴に依って違う足型を使ってることもありますので、履いてみるしか

ありません。

 

私は3足目の登山靴で、自分に合った登山靴を見つけました。

100足在って100足履いたわけではありませんので、もしかすると今の靴以上に

合った靴が存るかも?ですが、色んな登山靴を履いてスポルティバの登山靴を

履いた時、何も履いてないかのようなしっくりと足に馴染んだ感じに、購入を

決めました。 余談ですがスカルパも履いた感じはとても良かったです。

 

山で使ってみて更に惚れ込み、妻と3足ずつ(計6足)購入しました。

登山靴も用途に応じて作られています。

 

トランゴSエボは岩場で本領を発揮します。岩場やガレ場でガッチリと

グリップします。軽くて足首部分は少し柔らかめでトレッキングに最適です。

北アルプス等の岩場やガレ場の多いところでは最高だと思います。

 

トランゴアルプは土の登山道や泥濘の登山道で威力を発揮します。

Sエボより少しだけ重いですが、スエードレザーを多用してシッカリと作られ

縦走や重い荷物のテント泊の時等は重宝します。ビブラム社と共同開発のソールは

アンチブレーキの採用もあって、泥濘登山道で滑らないのはビックリするほどです。

 

トランゴ ネパールエボは冬靴です。雪山ではデュラサーモのお陰で暖かです。

スエードレザーで、しっかりと頑丈に作られてますので重いです。

雪山でアイゼン着用すれば更に重くなります。 九重連山での使用では

少しオーバースペック?なのかも。

くじゅうではワンタッチアイゼンの10・12本爪も使いませんし…

 

状況に寄って使い分けすれば快適ですし、行く時に靴を選ぶ楽しみもありますが

九重や平尾台、九州での山であれば、一年を通してトランゴアルプが良いようです。

 

 3足とも3Dフレックス、アルプネパールはインパクトブレーキシステム

EZロックを採用してます。靴紐は締めたままで、登り降りで調整は不要です。

登りの時に足首部分を緩めると反って不安定になります。

 

3Dフレックス

前後左右のフット感と足首の自由度を両立させることで更に快適な歩行性能を向上。

アスファルトやコンクリート道でも快適に歩けます。

インパクトブレーキシステム

地面からの衝撃を20%も吸収し、ヒザ腰に掛かる負担を軽減させます。
登り降りのブレーキ効果により地面を確実に捉えることができます。

更にアルプはビブラム社と共同開発のNEWインパクトブレーキシステムTRソール

滑りにくくなってます。

EZロック

足首付近の靴紐をワンタッチで固定・リリースでき、足の甲と足首の締め具合を

調整できます。

 

インソールに付いても話しておきます。

最初の登山靴2足は、スーパーフィート トリムグリーンを使ってました。

スポルティバではシダス マルチ+ナローを使ってます。

スーパーフィートも良いインソールなのですが、シダスは自分の足に合わせて

形成しますので、凄く快適です。快適と云うより足裏全体で大地を捉えてる感じで

“無”と云った方がよいのでしょう。

使ってみて比べてみるとその違いが分かります。

少しお値段も高いですが、やはり快適さを選ぶと…(^^)v 

 

登山靴を汚さないようにと、爪先で泥濘を歩いたり、登山道ではない所を

歩いてる方を見かけます。足置きも通常地面に平行に置いてグリップを増しますし

登山道ではない所は、直ぐ横が崖だったり、不安定だったりでとても危険です。

その上、自然破壊にも繋がります。

登山靴を洗うのは私の担当で、確かに汚れてない方が洗うのは楽ですが、妻には

「登山靴は汚れても良いから、泥濘でも安全な所に気にせずに足置き」と言ってます。

登山靴の汚れは山から頂いた勲章です。

靴の汚れは洗えば綺麗になりますが、怪我はそう簡単には行きません。泥汚れなど

気にせずに、無事に下山が登山の一番の基本です。

 

最後に、私は予備の靴紐と細引きを常に携帯してます。

細引きは5m程です。ソールが外れそうになったりした場合に靴に巻き付けて

使用したり、ザックに何かを固定する時や、テン場では洗濯物を干したり

強風時にはテントの補強、骨折や捻挫の時に添え木の固定、ホワイトアウト時には

同行者と、はぐれないようにザイル代わりに使えます。

細引き一本あれば、何かと重宝します。

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ブヨ(九重の害虫) (九重雪山?トレッキング 2/22に記載)

 

ブヨ(ブユ・ブト)は体長3~5mm程度の吸血性の虫です。

幼虫は小川や渓流で育ち、綺麗な水辺を好むため、蚊と違って都会では

あまり見かけません。。因みにブヨに刺されると「ブヨ刺症」の治療科目とのことです。

 

ブヨは刺されると猛烈に痒いだけでなく、人によっては激しい痛みを生じたり

いつまでも腫れが残ることもあります。リンパ管炎やリンパ節炎を併発して

歩行困難になるというような症状が出ることもありますので、アレルギー症の人は

特に注意が必要です。

 

ブヨに噛まれるとチクッ!と痛みが走ります。袖口から侵入したり、薄い服・靴下等は

上からでも噛んできます。以前、妻はCW-Xの上から噛まれてしまいました。

蚊と違って噛みちぎるので、当然血が出ます。通常たいした血は出ませんが、場合に

よってはかなりの出血が見られることもあります。噛まれた時はあまり痒くありません。

次の日あたりから、刺された周辺が赤く腫れ、猛烈に痒くなってきます。

 

患部が熱を持ち、しこり(痒疹結節)ができます。

後はひたすら痒みと痛みに耐えるだけです。数日から1週間ほど続くケースが

多いようですが、最悪では数ヶ月の治療が必要だったという実話もあるようです。

 

対策としては、肌を露出しないこと。服の上からでも噛んできますので、Tシャツ等の

薄い服の場合はウィンドブレーカー等を重ね着します。

市販の虫よけスプレー等は効果は望めません。私はハッカスプレーを使ってますが

少しは効果はあるようですが、完璧ではありません。

ハッカスプレーを首元や手、そして衣類にも吹きかけます。そして顔の露出部分は

防虫ネットを被ります。この方法でその後は噛まれたことはありません。

 

もしブヨに噛まれたら、吸引機で毒を取り除きます。私はベノムエクストラクター

購入しました。一人で取り扱えること、吸引力等で選びました。

ステロイド系虫刺されクリームを塗って、応急処置の完了です。

その後の症状に寄り、病院で医師の治療を受けて下さい。注射一本で腫れや痒みが

嘘のように治ったとの記述もあります。

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九重での遭難事故 (冬のくじゅう トレッキング体験イベント 2/2に記載)

 

愛の鐘には悲惨な出来事が秘められてます。

昭和37年正月久住登山の歴史の中で最大の遭難事故がありました。

2つのパーティー9名の内7名 が雪山で凍死するという悲劇です。翌朝この小屋の主が

2名の生存者を発見しました。この悲劇の後「九重自然を守る会」によって北千里ヶ浜に

ケルンが築かれ、 小屋にはガスがかかったとき小屋の位置を知らせる「愛の鐘」 が

吊されたそうです。「大いなる九重の山に若人のゆめまもりてと祈る鐘なる」と

記されてます。

 

以前、 諏蛾守小屋は山小屋として営業されてたそうです。平成7年10月に硫黄山

噴火での入山規制。平成8年1月管理人の吉田さんが急逝され、翌年の10月に

小屋は取り壊されたそうです。今、息子さんが夢の大吊り橋近くで「山里の湯」という

温泉施設をされています。ここの温泉は炭酸泉で、入ると身体に凄い気泡が

付きます。私も10数回入りました。お気に入りの温泉です。

 

先に書きましたが、北千里ヶ浜で51年前正月に猛吹雪だった北千里ヶ浜で

リング・ワンデリング状態(まっすぐに行進しているつもりで、実際には同じ場所を

ぐるぐると回り続けるという現象)になったことは考えられなくもありません。

 

実際、私達も一昨年の12月牧ノ戸より北千里ヶ浜を通って法華院、雨ヶ池経由で

長者原へお山歩した時、15m先が見えない雪交じりのガスがかかってました。

恐らく気温は-12~3℃ 風が強く体感温度は-20℃以下だったと思います。

北千里を通る時、両側の山肌はガスで見えず、ケルンとGPSを頼りに進みました。

登山道は2~3㎝の積雪でしたが、所々地面の土は見えてました。これが吹雪いてて

積雪とホワイトアウトの状態で、GPSを持ってなかったらと思うとゾォっとします。

 

無謀にも、この時は歩いたことのない登山道(久住分れ~北千里ヶ浜・諏蛾守越え

分岐)でした。久住分れより降りて北千里ヶ浜を歩いてる時に諏蛾守越え分岐まで

何も見えないしGPS頼りで、少し不安になったのを憶えてます。

それ以後は、無積雪時に歩いた登山道でないと雪山では歩きません。

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坊がつるの湧水 (冬のくじゅうトレッキング体験イベント 2/2に記載)

 

坊がつるテント泊で書きました「坊がつるの水はなぜ美味しいのか!」を

ガイドさんの山東氏と甲斐氏からご教授いただきました。

 

法華院温泉山荘と坊がつる炊事棟の水源はやはり違うそうです。

味が違う訳です。そして「沸かして冷めるとなぜ美味しくないのか?」を

説明してくれました。

水には軟水と硬水があり、軟水は日本人に特に好まれやすく、口当たりが

まろやかで飲みやすい水だそうです。

軟水は素材やダシの旨み、香りを引き出しやすいので、料理にも適しているほか

赤ちゃんのミルク作りやコーヒー、紅茶などの嗜好品についても、それぞれの味と

香りがストレートに出てくるとのことです。

 

坊がつるの水は恐らく4~5ヶ月で湧水となって出て来てるのではないかと。

硬水と云われる水は、地表に出てくるまでに長い年月(何十年何百年)を経て

出て来るのでミネラル(主にマグネシウムやカルシウム)を多く含んでいるそうです。

 

では何故沸かして冷めると美味しくなくなるのか?の疑問にミネラル分が沸かして

冷めることによって、必要以上に損なってるのではないかと。

 

帰宅後、調べました。

『主にマグネシウムやカルシウムは水に溶け込む際に二酸化炭素と化合して

炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムという形で存在しています。

水を沸騰させると、これらの化合物が炭酸ガスを放出して、純粋なマグネシウムや

カルシウムの析出・沈殿が起き、結果として水の硬度が下がる(軟水化)という

現象が起きます』とありました。

 

両ガイドさんの言われたことは完璧でした。

それも別々に、私が山東氏に、そして妻が甲斐氏に聞いたのです。

後で妻に説明しようとした時に『私も甲斐さんに聞いたら、同じこと言ってたよ』と。

流石~ガイドさん。素晴らしい!

 

一番美味しいと状態と思われる軟水の坊がつるの水。生水で飲んでも、食事や

コーヒーに使っても美味しい。でも沸かして冷めることで、ちょうど良いミネラル分が

損なわれ味が変わってしまう。

たとえば料理の隠し味で塩や砂糖等の調味料を入れて仕上げて、美味しいのに

更に火に掛けて煮てしまうことで、隠し味が損なわれて味気が無くなった状態になって

しまうことと同じではないかと。

 

私は生水でも飲みますが、衛生上の疑問は残ります。

生水で飲まれる場合は自己責任でお願いします。

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九重連山雪山での歩行&アイゼン (くじゅう雪山登山? 1/31に記載) 

 

積雪路は、登山靴であればそんなに滑ることはありません。地面に対して

靴を平行に着いて、平行に持ち上げれば良いのです。

爪先や踵で着地や蹴るように歩くとズリッと滑ってしまいます。 

そして、そぉーと足を置くのではなく、ソールを雪面に食い込ませるように

少しだけドスンという感じで足を着きます。

 

積雪の急斜面では違ってきます。登りではキックステップで登ります。

降りる時も踵から雪面に足を着きます。

斜面では、水平になるよう(地球に対して)に足を着き、身体を安定させて

登り降りします。階段を作ってくような感じです。でもこれは積雪の場合です。

凍った雪面では違います。

 

今日のような日でも、アイゼンやチェーンスパイクを着用すると気にする事なく

歩けますので、安全を思えば面倒でも付けてた方か良いのかも?です。

前にも書きましたが、このような積雪あり、雪解け道あり、グチャグチャ道あり

の場合は、チェーンスパイクは重宝します。無積雪道でも外す事なく歩けます。

雪が融けて特に滑るグチャグチャドロドロの登山道も滑りにくいです。

雪・泥道に威力を発揮します。それでいて無積雪な登山道でも付けてる感じが

無いから最高です。

 

4本爪アイゼンはアイゼンを付けてない時の歩き方をしないと滑ってしまいます。

爪先や踵付近に爪がありませんので、爪が雪・氷面に利くように歩かなければ

意味ありません。第2展望台より降りて来られた方が大きく尻もちを付いて

転ばれました。怪我はなかったので良かったのですが、足元を見たら4本爪

アイゼンでした。確かに計量・コンパクトで良いのですが、北アルプスなどの

残雪期で雪渓を横切る時などの利用には良いと思います。

私も妻も持っていますが、一度使っただけで今は棚の奥に仕舞ってます。

 

くじゅうの雪山では6本爪もしくはチェーンスパイクがお勧めです。

私は8本爪以上は着用した事はありませんので、何とも云えませんが

くじゅうでは前爪は必要ないかと思います。前爪があるとスパッツやズボンに

引っ掛けて転倒する事があるようです。前爪があるアイゼンはそれなりの

歩き方をするようです。私が思うに少しガニ股で歩くのでは?と思いますが

経験者の方如何でしょうか?

 

絶賛しましたチェーンスパイクですが、6本爪より劣る点もあります。

確かにチェーン+小さめの爪10本、靴裏全体に滑り止めがあるので

雪・氷道を無積雪道を歩るく時のように歩けますが、ガッチリ喰い付くような

感じは6本爪の方が勝ってます。

脱着や軽さ、そして突き上げ感、歩き易さはチェーンスパイクに軍配が上がります。

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坊がつるでの異常気象

     (坊がつる年越しテント泊 12/21~1/3 3日下山編に記載)

 

坊がつるで怖いのが、強風大雨です。坊がつるに限らず登山中に遭いたくない

気象条件です。

 

ここでは、坊がつるでの出来事や私の知識で書きます。素人ですので誤りがあれば

ご指摘下さい。

 

強風は坊がつるでは日常茶飯事です。それまでは静穏だったのに、深夜に突然吹き出す

こともありました。四面山に囲まれてると云っても、法華院山荘の北西の方向、谷間に

なっていて、そこから吹き抜けてくる風が曲者です。

 

北西の風の場合、久住分れから北千里、そして法華院山荘の横を抜け坊がつるへと

吹き込んできます。広い場所から狭い場所へ風が吹き込むので空気の流速が速まり

更に強い風となって吹き抜けて行くのではないかと推測されます。複雑な地形で

起こってると思われます。

一概には云えませんが、北西の風は用心が必要かと・・・

吉部側の地形は単純で坊がつるのテン場は狭い場所より離れてますので、風速的には

変わらないのではないかと私は思います。

 

北西の風の場合、ゴォーと山鳴りがするような音がして突風が吹き抜けて行きます。

吉部方向からの風は、ガサガサガサと風が草木を鳴らして吹き抜けて行きます。

 

風が強い時や強くなると思われる時に止も得ずテントを張る場合は、風向きに注意して

出来るだけ遮るもののある場所に設営されることをお勧めします。今回も避難小屋付近に

4張り設営されてました。景観は損なわれますが、賢明な設置場所だと思います。

 

ここで、風が強い時にテントを張る場合どうするかを簡単に説明します。

2人居れば楽なのですが、兎に角テントを広げたら重い物(ザックや役に立たない

同行者)をテント内に入れて飛ばない様にして、風上のペグを打ちます。ポールを

通して出来上がり。もちろん、基本通り出入り口は風下です。 

片付けの時も同じで、重い物をテント内に残し畳むまで風上のペグを一本は残して

おきます。テントを地面に伏せた状態で畳み、最後にペグの回収を忘れずに・・・

 

私の経験では突風で、撤収されてる方のテントが100m程舞い上がり飛ばされましたし

夜中に急に風が吹き出し、テントが飛ばされるのではと一晩中眠れなかったことも

あります。

テントを叩く風の音で眠れる訳がありませんが、両方とも山鳴りのような音がする

北西の風でした。

今までで潰れたテントは3張り見ました。非難されテント内に居た方々はもちろん全員

無事でしたが、潰れたテントはどれもメーカー品の山岳用テントではありませんでした。

坊がつるで幕張する場合はメーカー品の山岳テントがお勧めです。粗悪なテントだと

大雨で浸水してテント内がびしょ濡れになられた方もいらっしゃいました。 

 

にも坊がつるで2度遭いました。

生きた心地がしませんでした。2度とも避難小屋へ避難しました。これが一番安全で

安心です。

雷は通常高いところへ落ちます。恐らく坊がつるに落ちたことは???←未確認情報です。

三俣山、平治岳、大船山と囲まれてますので、そちらに落ちるのではないかと思われ

ますが 、自然現象ですので例外もあり、坊がつるは広いですので分かりません。

 

よく炊事棟へ避難されてる方がいらっしゃいますが、横の壁のない建物は危険です。

まだ、トイレの方が安全だと思います。対策としては早めにレインウェアーを着て

避難小屋へ避難するのが一番です。

私はストライクアラート(雷探知機)を何時も所持してます。耳で聞こえない雷

(50㎞範囲)から探知して、近づいてくるのか、遠ざかっているのかを知らせて

くれます。まだ大丈夫と思っていたところ、いきなり近くで鳴り出し急いで避難小屋へ

避難したこともあります。高性能な器具でも、頼りきるのは危険と自負しました。

30分から1時間程度で通り過ぎることが多いですので、早めに避難小屋へ避難されると

安全かと思います。

 

大雨も坊がつるでは厄介です。

元々、坊がつるは湿地帯です。夏場に大粒の雨が2時間ほど降り続いたことがあります。

テントの周りは10㎝弱の水溜りとなってしまいました。

テントのエントランスから入って来るのではと冷や冷やものでした。坊がつるは

はけるのも早いですが溜まるのもあっという間です。

この時妻は『ウォーターベットみた~い!』なんて暢気なことを言ってました。 (@_@)

流されることは無いと思いますが激しく変化する山の気象に注意したいものです。

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雪中テント泊での便利グッツ

     (坊がつる年越しテント泊 12/21~1/3 3日下山編に記載)

 

今回使用のシュラフは妻がダウンの#1、私が#2で3日間首元を閉めることなく

暖かく就寝できました。テントの結露も冬用外張りのお陰で少しの状態。温度が

思ったより下がらなかったのも影響してるようです。マットは薄い(2㎜)断熱

素材(テントマット風)の上にエアーマット38㎜で地面からの冷たさは皆無

でした。

ピルツは1枚張りのテントですので、煮炊きをしたりストーブで暖めたりで結露は

凄い状態でした。

 

コールマン遠赤ヒーターアタッチメントのお陰でピルツ内は暖かでした。

こちらはガソリンストーブ専用ですので、ガスコンロでの利用はコンロとガスが

分離されてるタイプで使用です。一体型のガスコンロだと、カートリッジが異常に

熱くなるので危険です。

 

ダウンの上下(パーマフロスト ダウンパーカ ・ ベンティスカ ダウンパンツ)も

極寒な坊がつるで重宝します。ベンティスカ ダウンパンツは靴を脱がずに着用できる

のでとても便利です。

 

今回のテント泊で下着が暖かさの決め手だと思いました。昨年-14℃の時はアンダー

ウエアの上下2枚重ねの上にダウンだけで全く寒くありませんでした。今回はアンダー

ウエア1枚と長袖シャツでしたが、その時より今回の気温は高いのに少し寒かったです。

風で体感温度が低く感じたこともあると思います。

 

冬用登山靴ネパールのゴアテックスデュラサーモの効果は、思った通りで爪先の

冷たさは皆無でした。チェーンスパイクとの相性も良いようで全く滑ることはありません。

大船山での下山時にアセビのトンネル以降に外して歩いてみました。岩や凍った登山道

では、やはり滑ってしまいます。慎重に歩けば滑りませんが、チェーンスパイク自体軽量

ですし突き上げ感も違和感も気になるほどではありませんので、雪道を安全に気兼ねなく

歩くには装着してた方がよいようです。九重連山では6本爪よりこちらの方がグットです。

 

今回、テン場で重宝したのがネオプレーンの靴下です。長靴用のインナーソックスです。

ちょっとの用事などでテントから出るたびに冷たくなった登山靴を履くのは億劫です。

ウエットスーツの生地で出来てますので、防水・保温素材となってます。

テントシューズのエクセロフト フットウォーマーも持って行ってましたが、そのまま

雪の上を歩くのは防水の意味で不安ですので、次回はレジ袋を重ねて履いて対応しようと

思ってます。となると、ネオプレーンの靴下は不要となりますね。

 

ピルツは重宝します。2泊以上のテント泊では持って行きたい物のひとつです。

今回、アンダーシートは不要だと思いました。初めはアンダーシートの上に座って

ましたが、冷たいのでキャタピラチェア(座椅子)を畳んでその上に座ってました。

直にアンダーシートの上に座るより、アンダーシートを省いて折畳チェアで対応する方が

よいようです。

重量は本体+アンダーシート+ポールで1,9㎏、アンダーシートを省くと1,4㎏です。

 

クラッシャブル ランタン シェードはヘッドランプに被せて使いランタンへ変える

ものです。重さは5gですので、ヘッドランプの予備電池を更に追加して持って

行けばLEDランタンは不要になります。只、捨てがたいのはLEDランタンの明るさです。

180ルーメンありますので明るく照らしてくれます。LEDランタンは320g (電池

含む) 予備電池100gです。

 

妻と私はダブルポールです。以前は廻してロックする物を使ってましたが、今は

レバーでロックする物を使ってます。冬用の厚い手袋でも調整時の操作はスムーズに

できます。

廻してロックする物は、手袋をしてると廻らずに何時も手袋を外して調整をしてました。

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登山靴レポート (平尾台少し積雪トレッキング 12/24に記載)

 

スポルティバ ネパール エボ GTX 冬靴の靴慣らしレポートです。

年末・年始に坊がつるへテント泊へ行く予定ですので、その前に靴慣らしで平尾台へ。

私が片方で1100g、妻は900g(インソール含む)と重いので、その感じも確かめ

たかったのですが、フィットしてるので重さは全くと云って良いほど感じませんでした。

でも、アイゼンを装着した時に長距離を歩くと疲れが出てしまうかも?と疑問は残ります。

 

Sエボもアルプもですが、ネパールも同様で足首は登りでも降りでも締め付けて

履く方が安定します。靴紐の調整が必要だろうと購入した前開きで上下からファスナーで

開けられるスパッツも必要性を感じません。ただアルペン用を購入しましたので

スマートに出来てます。

恐らく前爪で引っ掛けない様にスマートに出来てるのではと思われますが、これが

功を奏して泥汚れが全く着きませんでした。

 

足の痛みも無く、まだ履き慣れてないので少し硬いですが、馴染むと素晴らしい冬靴

だと実感しました。実際貫山への雪道の上り下りでも一度も滑ること無く歩けました。

今回は積雪は少なめでしたが、足先の冷たさ等は皆無でしたので、九重での積雪の

登山道では威力を発揮出来そうです。3000m級の冬山登山靴ですので、九重では

オーバースペックかも知れませんが、暖かい事に越したことはありません。

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今回のテスト結果(スノーフライとレインフライ)

              (坊がつるテント泊 11/2~3 2日目に記載)

 

 

今回は、初めてゴアライズに冬用外張りを張りました。外気温とテント内の温度が

どれだけ違うかと結露の状態を、本格的な冬山になる前に確かめたかったからです。

今年2月にステラリッジにスノーフライを張った時には、テント内は暖かく結露も

少なめでした。

ステラリッジの場合、雨か雪かで持って行くフライを考えなければなりません。

(アライテントは冬用外張り、モンベルはスノーフライ、敬称の違いで同じ機能の物です)

 

只でさえ重いザックを軽くしたくて、2つを持って行くのは考えものです。

少しでも軽くするには雨でも雪でも大丈夫なゴアのテント+冬用外張りが最善です。

冬用外張り、スノーフライは通気性があり、防水効果はありません。雨が降ると

役立たずです。

インナーテントがゴアテックスの場合、雨の進入はありませんから大丈夫ですが

普通のダブルウォールのインナーだとテント内が水浸しになってしまいます。

 

今回のテントで内外の温度差は約10℃でした。左右の空気口は全開の状態。

締めてたら2~3℃さらに違ったかもです。ステラリッジの場合では10℃までの差は

出ませんでした。インナーの違いだと思います。ゴアは空気を多く通す事はありません。

シングルウォールのゴアテックスの素材は目の詰まった網のようなものです。

 

それと、ルイが一緒なので暖かさが増してます。 犬は人間より体温が高いです。

テント内の人数でも内外の温度差に影響が出そうです。

通常レインフライだとテント内外の温度差は3~4℃の違いでした。

風が吹くと更に温度差は縮まります。冬用外張りは下からの風の進入がありません。

そこがレインフライと冬用外張りと大きく違う点(空気の層を作るか作らないか)です。

 

じゃ、レインフライの下(裾の部分)から風が入らないようにすれば・・・と思われる

かもしれませんが、レインフライは防水加工ですので、全くと云って良いほど通気性は

ありません。完全密封した場合テント内で酸欠を起こしてしまいます。中間空気層を

作るわけにはいかないのです。

豪雪等で塞がれてしまいそうな時は、空気口を予め開けておかなければなりません。 

 

ゴア+冬用外張りは、外側が若干の通気性があり防水効果のない二重窓になってる

ようなものです。

レインフライは、網戸に防水効果があるすだれを垂らしてるようなものと云えば

分かり易いですね。

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坊がつるの気温 (坊がつるテント泊 11/2~3 2日目に記載)

 

長者原のライブカメラにアクセスすると、1時間毎の温度が表示されます。

参考にはしますが私の経験では、坊がつるとの温度差は冬の場合-5~-7℃ぐらいです。

坊がつるで30泊、1年を通して長者原の気温と照らし合わせました。

 

♪四面山なる坊がつる♪と歌われてる様に坊がつるは、高い山に囲まれた盆地です。

風の無い晴れた日の放射冷却で寒さは更に増します。長者原と-10℃以上違う事も

ありました。きっと山頂の冷気が坊がつるへ流れ込むのが原因ではないかと私は思います。


一概には云えませんが、風が強かったり、風向き、曇ってたりすると気温差が生じない

ことも。行ってみないと分からないのが坊がつるの気温です。
テント泊の項目にも書いてますが、法華院山荘・坊がつる炊事棟の気温と炊事棟より

坊がつる中心へ50m入った所の気温は冬で-5℃前後違います。それは鳴子川の

湧水が影響してると思われます。年中湧水は一定の温度ですので冬暖かく、夏冷たく

感じます。冬は法華院山荘・炊事棟付近は暖かく、夏は逆に涼しいです。夏は冬ほど

気温の差はないようです。

 

今回も18時頃炊事棟の温度計を見に行かれた隣のテント泊の方が0℃だったと

言われてましたが、私の温度計は-4℃でした。この時は晴天でした。そして曇った

24時頃には3℃、更に晴れて04時頃には-7℃になりました。一晩で-4℃から

3℃、そして-7℃と気象の影響を受けやすいのが坊がつるです。

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山歩き豆知識 (くじゅう紅葉登山 10/18~20 扇ヶ鼻・自然遊歩道に記載)

 

今年の7月単独で坊がつるへテント泊へ行った時、朝食はパンとコーヒーで軽くすませ

坊がつるで昼食の予定で、直ぐに出掛けようと思ったのですが、急な仕事が入り出発が

お昼になってしまいました。

朝が軽めだったので、お腹は空いていました。何か口に入れておけば良かったのですが

普段食べないので何も口にしませんでした。

吉部から15:00に暮雨の滝コースで坊がつるへ。登山開始して直ぐの急登を半分ぐらい

登った所で足が前に出なくなりました。何時もと違い登りがとても辛くて・・・

登り終え、ザックを降ろし20分も休憩してしまいました。通常はザックを降ろさず

立ったまま5分程度休憩をするだけです。

 

身体の不調かも知れないし、食べてないのでバテてしまってるのか?分かりませんので

暮雨の滝まで行って、変わらない状態だと引き返し、飯田高原の高原の里でテント泊し

明日帰宅しようと思ってました。

 

私は休憩中、普段は何も口にしないのですが、取り合えずザックからチョコ(キット

カット)を取り出し数個口にして、2~3個ウェストポーチに入れて歩きだしました。

すると、少し楽になりました。ポーチに入れていたチョコを途中食べながら歩きました。

暮雨の滝に着く頃は、かなり楽になり足が前に出ます。常時ザックに入れているカロリー

メイトを取り出して一欠片を口にしました。その後は普通に歩けるようになりました。

 

行動食を持ってますか?等云われてますが、本当に大事なことなのです。

道迷い等で歩き疲れて休息を取っても次に歩き出せない。そうなると遭難です。

汗をかいた時に塩分補給も大事です。ポカリスエット等のスポーツドリンクが

良いようです。

 

くじゅう紅葉登山 10/18~20 (三俣山・黒岩山麓)に書きましたが、“男性は

バテる前にお腹が空く”お腹が空いた時はしっかりと食べなければ、その後バテて

しまいます。キッパリ!

“女性はお腹が空く前にバテる”ので、お腹が空いたなと思う時は“時既に遅し”ですので

休憩中にこまめに口にすることをお勧めします。

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気象豆知識 (くじゅう紅葉登山 10/18~20 三俣山・黒岩山麓に記載)

 

急に風が吹き出すと、天候が良くなるか、悪くなるかの兆しの時が多々あります。

特に寒冷前線は強風が吹き荒れたり、竜巻になることもあるので注意が必要です。

 

夏真っ盛りの沖縄に行った時、ビーチで熱帯魚ウォッチングしてて、空は晴れてるのに

500m程の黒い雲の塊がこちらへ向かってきます。黒い雲の下は明らかに雨が降って

いるのが見えました。近づくと急に風が強くなり、暗くなって大粒の雨が降り出しました。

雨になると風が止みました。そしてまた風が強くなり青空が戻って来ました。

〝これがスコール!〟って感動したのを覚えてます。

 

山の天候は急変します。以前長者原へ下山中、雨ヶ池手前のベンチで休憩してると

微かにザァーと音が聞こえてきました。〝エッ!この付近に滝はないよね?〟って妻と

話してたら、三俣山の長者原側が白く霞んでます。直ぐにレインウェアーを着て

ザックカバーを付けました。

私達50m先を雨が通り過ぎて行きました。幸いに私達は雨に遭いませんでしたが

長者原から登って来られた方々はレインウェアーを着込み、ずぶ濡れになってました。

この時も冷たい風が急に吹き出し、汗ばんでいたので〝涼しいね〟と妻と話してるところに

天候が・・・

 

余談ですが、私は風と戯れるのが好きなのかヨット、バイク、オープンカー、ラジコン

グライダー等の趣味をしてました。今は山頂で心地よい風に吹かれるのが大好きです。(^^ゞ

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登山靴レポート (平尾台トレッキング 10/13に記載)

 

今回3回目のスポルティバ トランゴS EVOの靴慣らしです。

最初は雨の黒岩山、2回目は湧蓋山でしたが雨になりそうだったのでみそこぶし山手前で

引き返しました。兎に角この靴はスニーカー感覚です。それでいて安定感とグリップ力は

素晴らしいです。靴紐も登り降りで調整の必要は皆無で林道やアスファルト道でも

スニーカー感覚で歩けます。それでいてしっかりと足首辺りをホールドしてます。

岩場でのグリップは最高です。普通の登山道ではトランゴアルプのように吸い付くような

感じはありませんが、滑ることはありません。

先日シダスのインソールを、600足以上作業されてるショップへ自分の足型に合わせる

施工をしてもらいました。オリンピック出場選手の施工も行ってるそうです。

インソールの感じは『無』です。足裏にピッタリ合ってるので何も感じないと云った

感じです。何も感じないと云う事は最高なのでは???足裏全体で大地を捉えるので

良いようです。

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坊がつるでの注意事項 (坊がつるテント泊 9/21~22に記載)

 

テン場には、と云うより九重には怪盗カラスがいます。このカラスちゃんは頭が凄く良く

食材を盗んで行きます。ザックのチャックを開けるくらいのことは朝飯前です。

今回のテン場でも襲撃を受けられた方がいらっしゃいました。以前炊事棟裏の水場で

食材を冷やしていたら、しっかりとお肉だけ持って行かれたそうで、今回は丈夫な

ビニールに入れて冷やされてたそうですが、運悪くテン場の方ほぼ全員が温泉に

行かれた時に、丈夫なビニールを食い破って肉だけを持って行かれました。

お隣さんでしたので、多めにナベの材料を持ってきてましたので、少しですけど

お裾分けさせていただきました。

昨年、私達も炊事棟のテーブルに置いてた食材からベビーハムだけ持って

行かれました。テントを設営してる間にです。多くの人が出入りしてるとカラスも

近寄っては来ないようですが、早い時間の到着でしたので私達1組だけでした。

それも巧妙にレジ袋からベビーハムだけを盗んでました。

この時点では気が付かずに、炊事棟横にベビーハムの赤い外袋が・・・

こんなところに誰が捨てたのだろう?と拾ってゴミ袋へ。次の日の朝食で

食べようとしたら???ハム持ってきたよね?えっ!?昨日のゴミは私達が

持って来たベビーハムの外袋だったのです。それ以降、食材はテント内に

入れてチャックに鍵を掛けて出掛けるようにしてます。

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